米Googleは1月22日(現地時間)、韓国Samsung Electronicsが開催した新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」に合わせ、複数のAI関連の新機能を発表した。
GeminiがGalaxyのデフォルトAIに(サイドボタン押しで起動)
SamsungのGalaxyシリーズのスマートフォンでは従来、サイドボタンを押して起動するAIアシスタントはオリジナルのBixbyだったが、同日発表のGalaxy S25シリーズからは、初期設定ではGoogleのGeminiが起動するようになる(Bixbyに変更も可能)。
マルチ拡張機能プロンプト
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Geminiアプリの「拡張機能」により、Geminiから端末にインストールされているGoogleマップやSpotify、Samsungの一連のアプリ(リマインダー、カレンダー、メモなど)にアクセスできるようになる。これにより、例えばGeminiにSamsungリマインダーやメモへの直接操作が可能になる。
また、1回のプロンプト(テキストや音声での依頼)で複数のアクションを実行させることができるようになる。例えば、近くの屋外レストランを探していて、その候補を一緒に行く友達と共有したい場合、「近所の屋外レストランを見つけて、その情報をルカ(友人の名前)に送って」と依頼するとGeminiがGoogleマップで候補を見つけ、Googleメッセージ経由で友達にその内容を送るためのテキストの作成までしてくれる。
このマルチ拡張機能プロンプト機能は、Web、Android、iOS上のすべてのGeminiユーザーが利用できるようになる。
Gemini Liveで画像と動画の利用が可能に
Gemini Live(ChatGPTアプリ同様にAIアシスタントと音声で会話できる機能)で、会話に画像と動画を追加できるようになる。端末内の写真などを開き、その写真について質問すると音声で答えてくれる。
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画像と動画を追加する機能は、Galaxy 25シリーズだけでなく、Pixel 9シリーズにも同日から展開され、今後数週間で、さらに多くのAndroid端末に展開される予定だ。
Project AstraをまずGalaxy 25シリーズに(数カ月中に)
Googleはまた、昨年5月のGoogle I/Oで紹介した「Project Astra」を「Android および Samsung Galaxy S25 の Gemini モバイル アプリに最初に導入する予定」と発表した。
「かこって検索」が電話番号やアドレス、URLを自動識別
画面の気になる部分を指でかこってその説明を表示させる機能「かこって検索」で、画面上の電話番号、メールアドレス、URLが自動的に識別されるようになり、1タップで電話をかけたり、メールを送信したり、Webサイトを開いたりできるようになる。
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一部の補聴器をAndroid 15でサポート
Android 15搭載端末で、デンマークの補聴器企業、GN HearingとOticon Intentの補聴器とBluetooth接続し、ハンズフリー通話、プリセットの変更などの補聴器の管理が可能になる。
まずはGalaxy 25シリーズで可能になり、その後、Android 16搭載Pixel 9でも可能になる。向こう数週間でAndroid 15搭載のGalaxy S24シリーズにも導入される予定だ。
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