「竹内県議のことは本当に残念で、私もショックを受けています。県議を辞職されたとき、『少し休んでもいいからがんばりませんか』といった話を電話でしたのですが、『子どもたちもいるので家族にこれ以上迷惑をかけたくない』とおっしゃって……。お子さんはまだ小・中学生だったようですから、影響を心配しておられたんだと思います」
そう胸のうちを明かすのは、兵庫県議会議員で、斎藤元彦兵庫県知事をめぐる県議会調査特別委員会(百条委員会)の委員を務める丸尾まきさん(60)。
“竹内県議”とは、元兵庫県議会議員・竹内英明さん(50)のこと。竹内さんも丸尾議員同様に百条委員会の委員を務めていたが、SNS上での誹謗中傷が相次ぎ昨年11月に議員を辞職。しかし、その後もネット上で誹謗中傷するような動画などが相次いで拡散されていた。そして、1月18日、姫路市の自宅でぐったりしているのを家族が発見、救急搬送されたが死亡が確認された。自殺と見られている。
丸尾さんも、同様に「誹謗中傷や嫌がらせを受け続けている」として、こう続ける。
「今でも、私が斎藤知事の“おねだり疑惑”をでっちあげたとか、県職員のアンケートをねつ造したといった内容の虚偽動画が出回っており、これらを根拠に私の辞職を求める署名がネット上で集められています。一方で、私を応援する署名も集められているので救われていますが……。
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辞職を求める署名など、正当な手続きを否定しているわけではありません。しかし、まったく事実と異なることを根拠にそれらが行われている現状に、なんとも言えない気持ちで日々過ごしています」(丸尾さん)
丸尾さんは現在、YouTubeやXなどに対し、「虚偽動画の投稿者が誰であるかの情報開示と、動画の削除請求を行っている」と明かす。
「25件ぐらい開示請求を行って、そのうち5件くらいの動画はすでに削除されたようですが、開示には時間がかかるので、今も決して少なくない数の動画がそのまま残っています。
象徴的なのは、竹内さんを追い込んだ虚偽動画のひとつで、彼の顔写真がサムネイルとなっているもの。この動画には私に関するあやまった情報も含まれていて、150万回以上も再生されています。それがいまだにアップさている。つまり、名誉棄損は続く一方で、作成者は再生回数を稼いで収益を上げ続けているということです」(丸尾さん)
被害は動画だけではない。
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「注文していない健康食品などが、着払いや後払いで事務所に10件ほど届きました。ほかにも、がん特約の保険を無断で申し込まれたり……。商品に関しては、会社に事情を説明して返送していますが、会社側も実害を被っているのでやめていただきたい。これらについては、警察に被害届けを出して捜査が進んでいます」
一連の動画について丸尾さんは、「投稿者が自らの情報開示を拒否したものに関しては、裁判に移行している」という。
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