JR長野駅前で男に刺され亡くなった丸山浩由さん(49)について、近隣住民は23日、「親切で地域の活動にも一生懸命な人」と口をそろえた。事件を知った住民らは「一刻も早く犯人を捕まえて」と憤った。
隣家に住み、20年近い付き合いという70代女性によると、丸山さんには妻と息子2人がいる。「地域の草取りに必ず出てきてくれて、本当にいい方だった」といい、「昨夜のニュースでよく利用するバス停が映って、被害者はこの辺の人だと思ったが、まさか隣の人なんて。悲し過ぎます」と両手で顔を覆った。
近くに住む60代女性は早朝のニュースで事件を知り、「びっくりして悲しい以外に言葉がない」と肩を落とした。丸山さんは地域のごみ出し当番を引き受けたり、家の庭で実った柿をおすそ分けしてくれたりする「親切な方だった」と話した。
住民らによると、丸山さんは長野市内のサッカークラブで長年コーチを務め、小学生らを熱心に指導していたという。
別の近所の女性は「共働きで忙しそうだったが、子煩悩で子どものお迎えもしていた」と話し、「まさかあの丸山さんではないだろうと思っていたので悲しい」と声を落とした。