今はもう使われていない鉄道車両で見つかった意外なものが、X(Twitter)で88万回以上表示されるほど話題になっています。歴史を感じる落とし物だ……。
話題になっているのは、静岡鉄道の旧車両の保存活動を行っている「清水鉄道遺産保存会」のXアカウントの投稿です。かつて存在した静岡鉄道の路面電車「清水市内線65号」の整備を行っていたところ、思わぬものを発見しました。
それは、見るからに古めかしい1枚の切符。昔ながらの硬券きっぷで、ハサミが入れられています。また「20円」という価格からも時代を感じずにはいられません。
しかし気になるのは、券面に書かれた「地下鉄丸ノ内線」「池袋ー西銀座」の文字。さらに裏には、「帝都高速度交通営団」(現・東京地下鉄株式会社/東京メトロ)の表記もあります。なぜ東京の切符が静岡に……?
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切符の日付部分は水ぬれで薄くなって判別が難しくなっていますが、投稿者の見立てによると「38.-7.10」(昭和38/1963年7月10日)と印字されていたのではないかとのこと。西銀座駅は1957年に開業し、1964年に銀座駅に改称されるまで存在した駅なので、時期的にも合致します。60年前の東京の切符が今になって静岡で発見されたと考えると、時空を超えたロマンのようなものを感じてしまいますね。
●「相当古い切符だな」「当時の空気感がうかがえます」
場所も時代も超えて見つかった切符に、リプライ欄などでは「丸ノ内線銀座駅が西銀座を名乗っていたころとなると相当古い切符だな」「20円ってところが時代を感じますね」「貴重な史料ですね」「西銀座とはこれまた相当貴重なもの……博物館行きレベル」「記録に残ってない当時の空気感がうかがえます」などの声が寄せられました。
画像提供:清水鉄道遺産保存会
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