こんにちは!元下着販売員のちーちょろすです。ブラジャーって、ついつい何年もつけた「いい塩梅(あんばい)」のものや楽なつけ心地のものばかり手にしてしまいますよね。
特に他人から見えるものではないので、疲れていると「これでいっか」となってしまったり、「洗濯干しで乾いたものからつけている!」という人も少なくありません。
しかし、「見えないから」といつまでもなんとなく選んでいると、せっかくお気に入りのお洋服を着ていても老けバストに見えちゃうかもしれません。
今回はそんな、できる限り選びたくない「老けバストブラ」の特徴についてご紹介していきます。
◆垂れ見えのポイントは下がる・広がる・揺れる!
ノンワイヤーやブラトップのブラジャーが日常に溶け込み、「ワイヤーブラは痛いもの」「ノンワイヤーじゃないと無理」という方も増えています。
しかし、筆者が販売員だった頃からお客様の中には「ユニクロのブラトップばかりつけていたら、垂れちゃったから治せるブラ教えて!」という方が一定数いらっしゃいました。
しかし、基本的に垂れてしまったバストは治せません。まずは普段から、垂れて見えないよう「上がる・内側に収まる・揺れない」ブラをつけることがポイントです。
◆カップが柔らかいとブラの意味が半減
日本のブラジャーは海外のものと比較して、補整力(バストのシルエットを理想の形に整える力)が強いものが多いです。
骨格や体型、脂肪の柔らかさなどによる違いもありますが、基本的に日本人の体型は柔らかいバストが多い傾向にあるため、補整力が高くないとバストをしっかり支えられません。
特に、カップが柔らかくなってしまったものをつけていると揺れやすくなるだけじゃなく、バストがお辞儀をしているような形になってしまってそれだけで下垂して見えてしまうんです。
カップは使ううちに柔らかくなってしまいますし、他の洗濯物と一緒に洗ったり柔軟剤を使ったりしていると、さらに柔らかくなってしまいます。
硬くて馴染みにくいものを多少柔らかくすることは構いませんが、基本的には柔らかくなったものはバストのシルエットを理想の形にする力を失っています。
人間は、着たものの形に近づいてしまうため、着用した段階で垂れて見えるブラジャーは避けましょう。
◆ストラップは重要。肩こりや垂れにも影響
バストトップ(お胸の一番高いところ)の理想の位置を知っていますか?肘を90度に曲げた時、肩と肘の真ん中がバストトップの理想位置です。
まずはここまで引き上がる高さのブラジャーサイズを選ぶことが大切ですが、この時に大切なのがストラップ。
「肩が凝るから」とストラップを緩めすぎてしまうと、下がってしまうだけではなくしっかり引き上げられないので、揺れの原因にもなってしまいます。
ブラジャーは「8:2=カップやアンダー部分:ストラップ」で支えるのが良いので、カップやアンダー部分でしっかり支えられるのであればストラップは添える程度で構いません。
ストラップが長すぎたり痛んで伸びきってしまったりすると、逆に肩が凝ってしまう原因になるので注意が必要です。
肩凝りを感じたらカップの位置の見直し、そしてストラップが波打っていないか、引っ張るだけでアジャスター(ストラップの長さを調整するパーツ)が移動してしまわないかを見ておきましょう。
◆サイドがすっきりしていないのは太って見える原因に
女性のバストは歳を重ねると、横に広がりながら下垂してきます。横に広がったバストシルエットは着太りもして見えやすいので注意が必要です。
サイズが変わったものや使用期限が過ぎたもの、他にも、同じパターンでノンワイヤーとワイヤー入りのものでは、ワイヤー入りの方がサイドがすっきりしやすい傾向にあります。
必ずしもワイヤー入りが良いとは言えませんが、まだまだ市場の下着ではワイヤーブラの方がシルエットが綺麗な傾向にあるので、迷ったらワイヤー入りを選ぶのがおすすめですよ。
<文/ちーちょろす>
【ちーちょろす】
下着の魔法使い。販売員時代の知識を活かして、下着で自分に魔法をかけるための知識をnoteやTwitter、YouTubeで発信中。特技はサイズを当てること。趣味は下着屋さん巡り