ユヴェントスが待望のストライカー補強！　コロ・ムアニのレンタル加入が決定、背番号は「20」

　ユヴェントスは23日、パリ・サンジェルマン（PSG）からフランス代表FWランダル・コロ・ムアニがレンタル移籍加入することを発表した。

　クラブからの発表によると、契約期間は今シーズン終了時までにあたる2025年6月30日まで。レンタル料は100万ユーロ（約1億6000万円）で、レンタル移籍期間中のパフォーマンスによって最大200万ユーロ（約3億3000万円）まで上昇する可能性がある。加えて、260万ユーロ（約4億2000万円）の追加費用も設定されていると伝えられた。背番号は「20」に決まっている。

　なお、コロ・ムアニについては今月15日の時点で、『スカイ・イタリア』など複数の現地メディアによって、ユヴェントスのメディカルチェックを受診するためにトリノに到着したことが伝えられていた。メディカルチェック通過から正式発表まで時間を要した背景には、PSGが抱えるレンタル移籍選手の上限数があったという。

　FIFA（国際サッカー連盟）は2024−25シーズンより、1シーズンあたりの国を跨ぐレンタル移籍人数を最大6名までと定めているが、PSGは6名の選手をレンタル移籍させていたため、思わぬ時間を要した模様だ。最終的には現在ビジャレアルへレンタル移籍中の元スペイン代表DFフアン・ベルナトを完全移籍へ切り替えたことで枠を1つ空け、コロ・ムアニのレンタル移籍が成立したという。なお、今回のレンタル移籍契約には買い取りオプション等は付随していないようだ。

　コロ・ムアニは1998年12月5日生まれの現在26歳。ナントのアカデミー育ちで、2018年12月にトップチームデビューを飾った。ブローニュへのレンタル移籍後、主力としての地位を確立すると、2022年夏にはフランクフルトへ完全移籍。同クラブでは初年度から主力として活躍し、公式戦50試合出場26ゴールを記録するなど得点を量産した。

　フランクフルトでの活躍が高く評価され、2023年夏には推定移籍金9500万ユーロ（約154億円）でPSGへ完全移籍。だが、在籍およそ1年半で公式戦通算54試合出場11ゴールと、期待されていたような活躍を見せることができていない。今シーズンは公式戦におけるスタメン出場数がわずか2試合にとどまっており、冬の移籍市場で新天地へ旅立つこととなった。

　また、コロ・ムアニは2022年9月にフランス代表デビューを飾ると、直後に行われたFIFAワールドカップカタール2022でもメンバー入り。準決勝のモロッコ代表戦では、交代出場から2大会連続のファイナル行きを手繰り寄せる追加点を奪い、2−0での勝利に貢献していた。昨年夏に行われたEURO2024にも出場。国際Aマッチ通算で27試合に出場して8ゴールを挙げている。

　ユヴェントスは今シーズン、セリエAで8勝13分と無敗を維持しているものの、勝ちきれない試合が多く、現在の順位は5位に甘んじている。チームには今季公式戦12ゴールを挙げているセルビア代表FWドゥシャン・ヴラホヴィッチが在籍しているものの、直近はウイングを本職とするアルゼンチン代表FWニコラス・ゴンサレスがセンターフォワードとして起用されていた。

　ユヴェントスとしては待望のストライカーを迎え入れることに成功。コロ・ムアニには新たな得点源として、ユヴェントスをさらなる上位浮上へ導く活躍が期待される。


【画像】コロ・ムアニの背番号は「20」
📸 Il nostro nuovo numero 2️⃣0️⃣✨ pic.twitter.com/pN2ksWk0yt— JuventusFC (@juventusfc) January 23, 2025