JR長野駅前で3人が刺され、1人が死亡した事件。逃げた男の手がかりはなく不安が広がっています。当時の様子について、目撃者は「他にも刺そうとしているように見えた」と証言しました。
長野3人殺傷 男は現在も逃走中 「犯行時 無言だった」亡くなった丸山さんの知人
「やりたいことまだたくさんあったろうな。すごく無念でいっぱいです」
少年サッカーのコーチやPTA活動にも熱心だったという、長野市の会社員・丸山浩由さん(49)。
22日、JR長野駅前で発生した連続殺傷事件で、突然命を奪われました。
亡くなった丸山さんの知人
「朝、スマホにメッセージを送ってみたんですけど何の返事もなかったので、なんで丸山くんが刺されなきゃならなかったのか、やっぱり知りたいと思います」
|
|
周囲に慕われていたという丸山さん。現場には次々と知人が訪れ、献花台に花を手向けました。
亡くなった丸山さんの知人
「お子さんたちに非常に明るく接していた。こういった形でのお別れは非常に残念」
警察は捜査本部を設置し、230人態勢で男の行方を追っています。
喜入友浩キャスター
「現場から約100m離れた交番に設置された防犯カメラに、男が逃げる様子が映っていました」
事件当時、男は無言。犯行に気づかない人もいたといいます。
|
|
目撃者
「冷静というか、周りの空気に紛れる、溶け込む感じ」
通報した人
「大声とか奇声とか、刺し殺してやるとか何も言ってなかった。刃物を持ったまま右往左往していたので、何人かもう少し刺そうかなって思いがあったのか」
警察によりますと、最初に襲われたのは、死亡した丸山さん。その後、近くのバス乗り場に並んでいた37歳の男性と46歳の女性が刺されたとみられています。
目撃者によりますと男は包丁のようなものを所持。3人を刺した後も、右往左往していて、他にも誰かを刺そうとしているように見えたといいます。
男はその後も何かを探すようにふらつきながら小走りで去り、現在も逃走中ということです。
【逃走した男の特徴】
・20代〜40代くらい
・身長165〜175センチほど
・やせ型
・メガネ着用
・白い布のようなものを頭に被る
警察によりますと、男は事件のしばらく前から現場にいたとの目撃情報もあり、犯行の機会をうかがっていた可能性もあるということです。
事件は子供たちの暮らしにも影響を与えています。
|
|
喜入キャスター
「23日、午後3時前です。現場近くの小学校では保護者の車に乗って児童たちが下校しています」
──先生からどんな話がありましたか?
小学生
「周りに警戒してと。親からも『気をつけてねと言われると思うけど、自分自身でも気をつけてね』と言われました」
「一人で歩かないとか、まだ捕まってないうちは子どもだけで遊びに行っちゃだめと言われました」
23日、長野市の小・中学校では市内の小・中学生の12%にあたる2800人の児童・生徒が欠席しました。
警察庁は10都県から警察官およそ100人を派遣し、警戒を強化するということです。