課題はアイスよりも泥。「まるでグラベルラリーの掃除役をしているよう」/WRCモンテカルロ デイ1コメント

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2025年01月24日 13:00  AUTOSPORT web

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グレゴワール・ミュンスター(フォード・プーマ・ラリー1) 2025年WRC第1戦ラリー・モンテカルロ
 1月23日(木)、2025年WRC世界ラリー選手権の第1戦『ラリー・モンテカルロ』のデイ1はスペシャルステージ1から3の走行が行われ、ヒョンデ・シェル・モービスWRTのティエリー・ヌービル/マルティン・ウィダグ組(ヒョンデi20 Nラリー1)が総合首位に立っている。TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチームのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、総合8番手で大会初日を終えた。

 そんなデイ1を終えた各陣営より、ドライバーたちのコメントが届いている。

■Mスポーツ・フォードWRT
●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合7番手
「最後は本当に泥だらけで、慎重になる必要があるね。ここまでさまざまなコンディションのステージだなんて予想外だった。ブラックアイスバーンが少し出ているが、それほど多くはない。でもラインから外れそうになる程度には出ているね」(SS2)

「本当に難しかった。僕たちの出走順を考えると、ここで4番手のタイムを記録できたことにとても満足しているよ。前からこのステージは好きだが、僕は髪が薄いので、このステージのストレスのせいで全部抜けてしまったら大変だよ(笑)」(SS3)

●ジョシュ・マッカーリーン(#55 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合12番手
「カジノスクエアに並んでから、ラリー1マシンというこのモンスターを暗闇に放つまで、今日僕が経験したことを誰もが経験するべきだ。興奮と緊張でいっぱいだ。うまくいけば、ここから良い未来を築き上げることができるだろう……」(SS1)

「正直に言って、(学んだことは)すべて大きな学習経験となっている。とくに夜間やこのような状況は、僕がこれまでに経験したどんなことよりも困難だ。でも、これも経験だ。なんてことだろう!」(SS2)

「難しいことが多かったが、たくさんの学びがあった。応援してくれている人たちに、心から感謝している。刺激的なラリーウィークを過ごしているし、大きな前進があるんだ。やるべきことがたくさんあるから、まずは明日に進むとしよう」(SS3)

■ヒョンデ・シェル・モービスWRT
●ティエリー・ヌービル(#1 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合首位
「確かに良いスタートだったが、難しくもあった。最初のステージでは、乾いた路面でのタイヤの状態を確認したかったので、限界がどこにあるのかはあまりわからなかった。簡単ではなかったが、進んでいくにつれてリズムが速くなって、より快適に感じたよ」

「そのあとはセットアップをいくつか変更したので、一歩一歩正しい方向に進んでいったと思う。ただ、SS2では(煙幕で)ほとんど何も見えなかった。ここの雰囲気は素晴らしいが、ドライビングは本当に困難だ」

「そして最終ステージの始まりはとても泥が多く、氷も張り始めていた。そして終わりに近づくにつれて、ラインがまったくないグラベルが出てきて、まるでグラベルラリーで掃除役をしているような気分だった」

「散々なことに、2kmで約5秒を失ってしまった。明日はまた別の日だ。もっと長い1日になる。そして僕たちにはまだ長い道のりが残っている」

●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合4番手
「今日は予想以上に大変だった。最初はターマックが多かったが、だんだん泥が出て汚れてきた。ふたつ目のステージでも同じだった。多少きれいになったが、一部の場所では氷があって驚かされたよ」

「最後のステージでは、見えない場所に霜も降りていたと思う。予想外のことは決して楽しめないので、僕はどこにいてもかなり慎重でいたし、そのように進んでいった。このようにあらゆるコーナーでコンディションが変化するということは、予想外の路面が現われる可能性が高いということだからね」

「だから、限られた情報でリスクを取ることは難しかった。トリッキーだったし、僕の好みのコンディションとは言えなかった」

「これ以上安定した状況があるとは思えないので、明日の朝が寒いようならさらにリスクを取るかどうか判断する必要がある。マシンにもっと自信を持つ必要があるが、できないことは何もないね」

●アドリアン・フルモー(#16 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合5番手
「今夜には満足しているが、最後のステージには少し不満を感じている。前にタイヤを交換したが、残念ながらあまり効果がなかったので、かなりタイムを失ってしまったからだ」

「ここはモンテカルロだから、前にも言ったようにタイヤの選択が重要になる。僕たちはスノータイヤを使ったんだ。うまく機能していると思ったが、そうではなかったことがタイムに出ている。モンテカルロではペースがすべてだ」

「クリーンなステージ、またはステージのクリーンな部分でプッシュできる場合は、そうしなければならない。ラリーでこのようなコンディションでドライブするのは非常に難しく、うまくやっていくにはマシンと一体になる必要があるので、良い週末にしたいと思っている。優れたタイムを出すことが必要だ。チームのために好結果を出すようプッシュしていくよ」

■TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)
●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合2番手
「今晩は典型的なラリー・モンテカルロのスタートになった。簡単ではなかったが、それは皆同じだろう。ルートノートクルーが走り抜けてから数時間経っていた最後のステージでは、路面が凍っていたところもあった」

「彼らは素晴らしい仕事をしてくれたが、自分たちが走った時にもいくつか発見があったので決して簡単ではなかった。もちろんチャレンジングだったが、何とか乗り越えることができたのでハッピーだよ。今夜はどんどん寒くなってきているので、明日の朝どのようなコンディションになっているのかは注視しなくてはならないだろう」

●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合6番手
「今夜はとても難しいスタートになった。自分が期待していたようなペースで走ることができず、その原因を探る必要がある」

「新しいタイヤを履いての事前テストでは、今晩のような路面に雪や氷がないコンディションで走ることができず、また自分のスタイルもあまりうまく機能していなかったように思う」

「ですので、クルマとタイヤをさらにうまく使いこなす方法を見つける必要がある。このラリーでは以前にも(似たような状況で)そうすることができたので、今回もできることを願っている」

●セバスチャン・オジエ(#17 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合3番手
「今夜は完璧に近いスタートを切れたはずだった。最初の2本のステージは素晴らしかったのだが、残念ながら最後のステージでミスを犯してタイムを失ってしまった」

「路面にグラベルがたくさん出ていて驚いたが、運良く切り抜けることができた。我々の戦いはまだ続いているし、トップからそれほど大きく離れているわけではないので、もちろん明日もトライし続ける」

「今晩はかなり冷え込むでだろうし、路面には霜や凍結している部分もあると思うので、明日の朝はきっと簡単なコンディションにはならないはずだ」

●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合8番手
「ラリー・モンテカルロの木曜日の夜はいつだってエキサイティングです。今晩はトリッキーなステージが続き、予想以上に多くの泥や土が路面に掻き出されていた難しいコンディションでした」

「また、スタート直後からクルマに小さな問題が発生していましたが、明日に向けてチームが問題を解決してくれるはずです。まだまだ先は長く、トリッキーなステージ、そしてコンディションが自分たちを待ち構えています」

■TGR-WRT2
●サミ・パヤリ(#5 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合9番手
「今夜のコンディションは非常にトリッキーで、最後のステージは路面がかなり凍っていました。ただし、モンテカルロはいつもこのような感じだ」

「多かれ少なかれ、自分たちが計画し考えていたようにラリーは進んでいると言える。今晩はクルマを壊すことなく夜のステージを走り終えたかったし、このようなコンディションで走りのリズムをつかむのは簡単ではありません」

「もっとプッシュすることもできたはずですが、もしひとつのコーナーがトリッキーだった場合は、次のコーナーでも慎重に行かざるを得ない。すべては学びのためなので、明日もどうなるのか楽しみにしたい」

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