今すぐ“手書きでメモしたい”をかなえてくれる「MOFTインスピレーションスタンド&ノート」 MagSafeで貼り付け

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2025年01月24日 13:11  ITmedia Mobile

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「MOFTインスピレーションスタンド&ノート」

 iPhone 3GSを手に入れてからというもの、「これからは手書きメモがはかどるに違いない!」と、「Goodnotes」や「UYH GOLD」「7note」など、さまざまな手書きメモアプリをインストールするほど、筆者は手書きでメモを取るのが好きだ。


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 現在までに次々と手書きアプリが登場したことや、iOS標準の「メモ」アプリで手書きができるようになったのを見るに、“手書きでメモを取りたい”というニーズは、多くの人が抱いているのだろう。


 「ならば本物の紙とペンを常に持ち歩けるようにすれば良い」──という発想を具現化したようなアイテムが「MOFTインスピレーションスタンド&ノート」だ。今回は実物を試してみたので、その使い勝手を紹介する。


●MagSafe対応スタンドやメモ帳など1台6役


 MOFTインスピレーションスタンド&ノートは、ノート(メモ帳)、ボールペン、メモスタンド、収納ファイル、カード入れ、スマホスタンドの1台で6役をこなす、スマホアクセサリーだ。公式サイトでの価格は7480円(税込み)となっている。


 本体サイズは実測値で66(幅)×99(奥行き)×11(高さ)mm、質量は76gと、スリムで軽い。スマホと一緒に持ち歩いても苦にならない。


 パッケージ内容は、本体の他にノートパッドと裏全面に貼ってはがせるのりの付いたスティッキーノート、そしてアイアンリングだ。


 付属するノートパッドやスティッキーノートはどちらも54(幅)×85.5(奥行き)mmで、1つづり20枚だ。消耗品のため、紙がなくなったら16冊セット(税込み2140円)を購入するか、同サイズのメモ帳を買ってきて使うと良いだろう。


 アイアンリングは、MagSafe非対応のスマホの背面に貼り付けることで、MOFT インスピレーションスタンド&ノートを使えるようにするアイテムだ。


 ちょうつがい付近にある、折れ線の付いたシート状のものはボールペンだ。マグネットで吸着しているので、使う際にはペリッと剥がし、三角柱になるように折る。これで持ちやすいペンの形になる。


 ノートパッドまたはスティッキーノートを携帯するには右側にある切れ込みを使う。厚みのある裏表紙を差し込めば、ぐらついたりズレたりすることがない。


 使い終わったメモは切り取って右側のメモクリップに挟んでおける。たまってきたら、その裏にある収納ファイルに入れておくと良い。あまり多くの枚数を収納しておけないので、要件が済んだらすぐに捨てるという、ミニマルライフを送れるだろう。


●ノートパッド、広げて書くか、たたんで書くか


 実際に使ってみたところ、付属のボールペンは予想以上に書きやすいと感じた。「折って組み立てただけではへにょへにょしてしまうだろう」「軸が短いから保定しづらいだろう」と考えていたのだが、面の広い部分にはマグネット、狭い面にも金属板が入っており、剛性感がある。計算されているのか、第1指間腔(親指と人差指の間の膜のような部位)に軸がギリギリ届く長さになっている。これにより、高い安定感を得られる。


 少々使いづらいと感じたのは、むしろノートパッドの方であった。通常、ペンを手に何かを書くときは、小指球(小指側の手のひらの外側の部分)を紙や台の上に置くものだが、MOFTインスピレーションスタンド&ノートでは、片面の幅が約66mmしかない。小指球を載せておくスペースがない。


 小指であれば載せておけるので、そのスタイルで良ければ問題ないが、「小指球を載せないと安定しない」という人もいる。


 ただ、そういう人に試してもらいたいのがMOFTインスピレーションスタンド&ノートを開いた際の右側を背面に折りたたむのではなく、開いた状態でもう片方の手で後ろから支えながら使うという方法だ。


 支える方の指先に力がいるもの、即席の“台”は効果を発揮する。筆記中の安定感が増すし、用紙のギリギリのところまで書けるというメリットまで生まれる。


 全体的に剛性の高いボディーだからこそできる技ではないだろうか。


●スマホスタンドやメモスタンドとして使う


 スタンド部分は非常に薄く、あるのかないのか分からないほどだ。こちらもマグネット式で本体にピッタリと吸着しているので、フチの隙間に爪などを引っかけてパカッと開ける。


 スタンドには約63mmも幅がある。そのため、横方向からの力に強く、誤ってこぶしをぶつけてしまったとしても、横にずれるだけで倒れることがない。また、三角形の底辺となる部分の剛性が高いおかげで、スマホのディスプレイ側に力を加えても後方に倒れることはない。MOFTインスピレーションスタンド&ノートのスタンド機能を使ったままタッチ操作できる。


 もう1つのスタンドは「メモ」のためのものだ。公式サイトではスマホから取り外したMOFTインスピレーションスタンド&ノートのメモスタンド機能を利用している状態で取り消し線を引いている写真が掲載されていたが、それは無理があると感じた。


 とはいえ、タスクを書き出しておいて見えるところに置いておくという使い方であれば実用的ではなかろうか。タスクなど忘れてはいけないことを付箋にメモして、それをディスプレイフレームにびっしりと貼り付けるというのは、オフィスの風景あるあるだが、あまり美しいものではない。また、最近のディスプレイには狭額縁タイプのものが多く、付箋を貼り付けておくスペースがない。


 そこでMOFTインスピレーションスタンド&ノートの出番だ。メモしたタスクをメモクリップに挟んでからスタンド部を展開し、キーボードとディスプレイの間などに設置する。付箋をディスプレイに貼り付けるよりスマートだし、タスクが目に入るという用をなしている。


 用紙サイズが小さいこともあり、それほど多くのタスクを書いておけるわけではないし、メモクリップには1枚しかメモを挟めない。しかしそのおかげでリストアップしているタスクを短時間で終わらせられるし、終わったものは捨てることで目の前から消去できる。さっぱり爽快な気分で、次のタスクに取り掛かれるというメリットがあると感じた。


●ひらめいたインスピレーションを無駄にしない


 MOFTインスピレーションスタンド&ノートは、開いてすぐにメモを取れるアイテムだ。最初のうちはボールペンの組み立てに5秒以上かかるものの、使っているうちに折り癖がついて組み立てやすくなるし、何より慣れてくるので3秒程度で組み立てられるようになる。


 バッグやポケットからメモ帳とペンを取り出すより、いつも手にしているスマホの裏に取り付けたMOFTインスピレーションスタンド&ノートを開いてペンを組み立てるほうが短い時間でメモを取り始められる。ひらめいたインスピレーションが消えてしまう前に文字として残しておけるのだ。


 持ち物を減らせるというメリットもある。キャッシュレス決済を常用しているのであれば、本製品を取り付けたスマホだけあれば良い。通話時や短いオンラインミーティングでメモを取りたいというニーズにもかなう。


 筆者はミニマリストではなく、それゆえどこに何があるか分からなくなりがちで、今すぐメモを取りたい、筆算をしたいという場合にあちこち掘り起こさないとならなかったのだが、MOFTインスピレーションスタンド&ノートのおかげでそのような時間の無駄がなくなった。


 本製品には収納部分が複数あるため、全部活用したくなるが、それをしてしまうと磁力が届かず“しまらない”状態になってしまうので注意したい。以下は、1枚使った後のスティッキーノートとプラスチックカード、合計5枚のノートパッドを内側に収納している状態で、マグネットが効いていない様子をGIFにしたものだ。


 詰め込まず、必要最小限のものだけを入れておこうと思ったのは言うまでもない。


 カラーバリエーションは「トープ×サンライズオレンジ」「ディープブルー×サンドベージュ」「ミスティグレー×サファイアブルー」「ミントグリーン×ブラックベリー」「ジェットブラック×ジェットブラック」「ミスティグレー×ミティグレー」の6種類があるので、好みに応じて、またはシーンに合わせて選んでみてはどうだろうか。


 「あって良かった〜」と思う場面がきっとあることだろう。



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