2025年春にスタートするNHKの連続テレビ小説「あんぱん」。アンパンマンの作者・やなせたかしさんと妻の小松暢(のぶ)さんがモデルとなる朝ドラです。
【写真】大賞は水を吐き出す男性のイラストが描かれた作品でした
出身地・高知へのやなせさんの貢献は数知れず。その一つが「ハガキでごめんなさい」。幼少期を過ごした南国市後免(ごめん)町にちなみ、あの日言えなかった「ごめんなさい」を文章やイラストで伝える全国コンクールです。
21回目のコンクールの審査になんと、子育て応援ウェブメディア「ココハレ」が初参加!全国から寄せられた「ごめんなさい」に笑ったり、ほっこりしたり。
編集部員の心をつかんだ作品を紹介します。
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1次選考を通過したのは284通!どれも力作で選ぶのが難しい!
「ハガキでごめんなさい全国コンクール」は2003年、南国市の地名「後免」にちなみ、「ごめんなさいで町おこしを」と始まりました。
2024年度の第21回には全国から1101通が寄せられ、284通が1次選考を通過しました。
選考会に参加したココハレ編集部員。事務局の南国市観光協会のスタッフから説明を受け、読み進めていきますが、どの作品も思っていた以上に力作…!これは審査が難しい…!
審査は静かな会場で行われましたが、あちこちで「ふふ」と笑い声が起きたり、ちょっと涙ぐんでいる人もいたり。
思いを込めた「ごめんなさい」って、こんなにも人の心を温かくするものなのか…と、コンクールの意義を実感しました。
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殺菌作用があるとはいえ…
大賞は、湯飲みを片手に水を吐き出す男性のイラストがインパクト大の作品。水と一緒に、なぜか入れ歯が飛んでいます。
酔って「水が欲しい」というお父さんに、冷蔵庫にあった湯飲みのお茶を渡した作者さん。お父さんが飲み干すと、湯飲みの底にはおじいちゃんの入れ歯が入っていました。
想像したくないシチュエーションに、シュールなイラストが何とも!委員皆さんの笑いを誘いました。
“子育てあるある”が懐かしい!
ココハレ編集部が選んだ「高知新聞ココハレ賞」は、「赤ちゃんの時、掃除機のコンセントを何回も抜いてごめんね」とお母さんに謝る作品。高校3年生の大石春果さんが制作しました。
作品を目にした瞬間、「分かる!」「うちも抜かれた!」と盛り上がった編集部員。懐かしい“子育てあるある”にほっこりしました。
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大石さんが「謝りたい相手」として真っ先に思い浮かんだのは両親。赤ちゃん時代にコンセントを抜いたエピソードは、母親から何度も聞かされました。
「外食などで小さい子ども連れの家族を見かけると、『うちも大変だった』と話してくれます。あんまり抜くので、私を別の部屋に連れて行っても、ものすごいスピードで戻ってきて抜いたそうです(笑)」
作品では「ごめんね」とともに、「育ててくれてありがとう」という気持ちも加えました。両親は受賞を喜んでくれたそうで、「直接伝えるのは照れくさいので、受賞できてよかった」と話していました。
春からは大学生となり、大阪で一人暮らしが始まります。「両親のありがたみが今、身に染みています」と大石さん。夢は「テレビ業界で働くこと」だそうです。頑張ってくださいね!
「手の甲を引っ張って」「顔と髪にシールを貼って」…ごめんなさい!
「ハガキでごめんなさい」には、子育て中の人の心に染みる作品がたくさんありました。
「おばあちゃん、いつも手の甲の皮を引っ張ってごめんなさい」
「お父さん、仕事で疲れているのに、顔と髪にシールを貼って遊んでごめんなさい」
「お母さん、照れくさくて『行ってきます』が言えなくてごめんなさい」
「ごめんなさい」は謝罪の意味だけでなく、心と心をつなぐ言葉でもあるんですね。日頃からちゃんと伝えていこうと思いました!
(まいどなニュース/ココハレ)