ミランがフェイエノールト所属のメキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスに関心を寄せているようだ。23日、『スカイスポーツ』や『ガゼッタ・デロ・スポルト』など複数のイタリアメディアが伝えている。
現在23歳のヒメネスは母国の名門クルス・アスルの下部組織出身で、2020年1月にトップチームへ昇格した。2022年夏にフェイエノールトへ活躍の場を移すと、すぐさまセンターフォワード(CF)の主軸に定着し、初年度から得点を量産。ここまで公式戦通算104試合で64ゴール14アシストをマークし、2022−23シーズンのエールディヴィジ制覇にも大きく貢献した。
在籍3年目の今シーズンもエールディヴィジで11試合出場7ゴール、チャンピオンズリーグ(CL)で4試合出場4ゴールと抜群の決定力を発揮しているヒメネス。フェイエノールトとの現行契約は2027年6月末まで残されているが、近年の移籍市場では複数の強豪クラブからの関心も明らかになっている。
今回の報道によると、過去の移籍市場でも獲得に興味を示していたミランが、今冬にヒメネス獲得に乗り出す可能性があるという。セルジオ・コンセイソン監督の下での巻き返しを図る同クラブは、シーズン後半戦に向けて前線の戦力拡充を希望。一時はマンチェスター・ユナイテッド所属のイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードのレンタルを画策していたが、現在はヒメネスが有力なターゲットとなっているようだ。
ミランはヒメネスの代理人との交渉を進めており、オファー提示に向けた準備を着々と進めている模様。フェイエノールトは今冬の売却には否定的と見られているが、移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、ミランがフェイエノールトの立場を確認するべく正式オファーを準備中と指摘している。移籍市場の閉幕が刻一刻と迫るなか、今後何かしらの動きが見られるかもしれない。
日本代表FW上田綺世とともにフェイエノールトの前線を牽引しているヒメネスだが、今冬に新天地を求めることになるのだろうか。