舞台「xxxHOLiC」2年ぶりの再演!「時を経て、極まった俳優たちの演技すべてが見どころ」

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2025年01月24日 18:01  コミックナタリー

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「演劇調異譚『xxxHOLiC』-續・再-」公開ゲネプロより。
CLAMP原作による舞台「演劇調異譚『xxxHOLiC』-續・再-」が、本日1月24日から2月9日まで東京・シアターHで上演される。初演前には、会見と公開ゲネプロが行われた。

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「xxxHOLiC」は“アヤカシ”を視たり、引き寄せたりする体質に悩む高校生・四月一日君尋が壱原侑子と出会い、その体質を治す対価を生むために“ミセ”と呼ばれる屋敷でアルバイト生活を送る物語。2003年からヤングマガジン(講談社)で連載され、劇場版アニメやTVアニメ、実写映画などさまざまなメディアミックスが展開されてきた。2021年に「演劇調異譚『xxxHOLiC』」として、男性キャストのみで演じるオールメイルで舞台化。そのキャストが続投され、約2年ぶりに「演劇調異譚『xxxHOLiC』-續・再-」として再演される。

会見には侑子役の太田基裕、四月一日役の阪本奨悟、百目鬼静役の松島勇之介、九軒ひまわり役の赤澤遼太郎、演出の松崎史也が出席。太田は「前作から2年弱、キャストもスタッフもそれぞれの人生を歩んで、積み重ねてきたものがあると思います。今作ではそういったものをすべて携え、前作を観ていただけなかったお客様にも『xxxHOLiC』の魅力が届けばいいなと願いながら、信じながら演じていければと思います」と意気込む。

本作では、次々と変わる侑子の衣装も見どころの1つ。お気に入りの衣装を聞かれると、太田は「今着ているこの(赤の)衣装がやっぱり一番落ち着きます。実家のような安心感(笑)。和でも洋でもあり、境目のないような『xxxHOLiC』を象徴する衣装です」と答える。四月一日、百目鬼、ひまわりの学生3人が揃うシーンの話題になると、阪本は「『これがひまわりちゃんに知られたら……!』と、四月一日の空想上のひまわりちゃんが出てくるシーンがあるんですが、そこは前回も公演ごとに考えながら演じていた部分です。今回はどうなるんだろうね」と、松島、赤澤と笑顔で目を合わせた。

稽古期間中は赤澤の誕生日やクリスマスなどさまざまなイベントを楽しんだというキャストたち。稽古場の様子を聞かれ、阪本は「ある日、マルダシ役のシモン(イヴァノフ)くんが『ガソリンって飲み物なの?』って大人たちに聞いてきたんです。僕はそれを遠くから見ていたんですけど、この2人(赤澤と松島)が『そうだよ、ガソリンは飲み物だよ。高校生で初めて飲むものだからね』と。シモンくんは『え、本当に!? そんなわけないじゃん!』って言うんですけど、最終的に2人が騙し通したんですね。そしたらシモンくんが最後に、『そっか、じゃあ今のうちに練習しとこー』って。もうドキッとしちゃいました」と子役とのやりとりを話す。騙した側の松島は「ただ、猫娘役の(三井)淳平がそれに乗っかって、『僕は必修で電気でしたけどね』とか言い出して」と追加のエピソードを披露。自分は遠くから見ていただけだから無関係と言っていた阪本だが、赤澤から「それを見て、奨悟くんが一番爆笑してたけどね」とバラされていた。

見どころについて、演出の松崎は「時を経て、極まった俳優たちの演技すべてが見どころです。非常に示唆に富んだ作品の世界を生きるにあたり、役柄と本人の境界線が曖昧になるぐらい入り込んだ演技をしてくれました」とコメント。「そんな彼らの演じるキャラクターがどんな選択をし、選択の天秤の反対側には何が乗っているのか。それを彼らが理解したうえで選択していくという物語は、観ていただく皆さんにとっても伝わるものがあるかと思います」と述べる。

最後に太田はキャストを代表して挨拶。「ミクロとマクロの世界を行き来するような、現実的でもありながらファンタジックな世界観。広く捉えることもできるし、1つのことに執着もしているような作品です。1人で生きていると(この世には)自分しかいないと勘違いしてしまうけど、やっぱり自分という存在は何かに生かされていて、その何かは人間に限らないと思います。この作品はそういう何かによって自分自身が生かされているということを改めて感じられるし、感謝やリスペクトも生まれてくる、さまざまな気持ちを教えてくれます。『xxxHOLiC』という作品を通じていろんな言葉をそれぞれのキャラクターが発しますが、それを受けてお客さまが自分とのつながりや、自分は1人じゃなくたくさんのものとつながりながら存在しているということを少しでも感じてもらえたらうれしいです」と語った。

舞台は「世に不思議は多けれど どれだけ奇天烈 奇々怪界な出来事も ヒトが居なければ 人が視なければ 人が関わらなければただのゲンショウ ただ過ぎていくだけのコトガラ 人 ひと ヒト 人こそこの世で摩訶不思議なイキモノ」という原作でもお馴染みの語りからスタート。四月一日と子供を亡くしたご婦人・加納幸和とのエピソードや、四月一日が侑子から頼まれてあるお屋敷の井戸の水を汲んでくるエピソードなどが展開される。

「演劇調異譚『xxxHOLiC』-續・再-」は東京での上演後、2月14日から16日まで大阪・SkyシアターMBSで上演。千秋楽の2月16日の公演はDMM TVでライブ配信される。

■ 「演劇調異譚『xxxHOLiC』-續・再-」
□ 東京公演
日程:2025年1月24日(金)〜2025年2月9日(日)
会場:東京都 シアターH

□ 大阪公演
日程:2025年2月14日(金)〜2025年2月16日(日)
会場:大阪府 SkyシアターMBS

□ スタッフ
企画:大川七瀬、松田誠
原作:CLAMP「xxxHOLiC」(講談社)
演出:松崎史也
脚本:畑雅文

□ 出演
壱原侑子:太田基裕
四月一日君尋:阪本奨悟
百目鬼静:松島勇之介
九軒ひまわり:赤澤遼太郎
マルダシ:平松杏蓮、シモン イヴァノフ(Wキャスト)
モロダシ:トレン、黒岩紘翔(Wキャスト)
座敷童:櫻井圭登
雨童女:大平峻也
猫娘:三井淳平
佳朱弥:加納幸和(花組芝居)
橋本有一郎、木村和磨、山崎竜之介、鶴岡政希、佐藤康道、原周石

※山崎竜之介の崎は立つ崎が正式表記。

(c)CLAMP・ShigatsuTsuitachi CO.,LTD./講談社 (c)Nelke Planning co.,ltd.

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