前回からの続き。私はマリ。5年前に元夫と離婚し、今は高1の娘ユヅキと2人暮らしです。仕事も子育ても、娘に不自由をさせないように一生懸命やってきました。でもやりすぎだったのでしょうか? 結果的にワガママでグータラ、なにもできない娘に育ってしまいました。けれどもう16歳、できることは自分でさせなくては……。私は思い切って1万円を渡し、「これで1か月のお弁当代をまかなって」と娘の自主性に任せてみたのです。そして翌朝。
お弁当の食材費にするなりコンビニで食べ物を買うなり、1万円は娘の自由にさせることにしました。内心ドキドキしていますが、学校から連絡もこないし適当に買って食べているのでしょう。すると1週間ほど経った日の夜……。
なんだかんだ言いながら作っているうちに、娘は料理にハマったようです。やがてお弁当を毎日作るようになり、数か月後の朝のこと。出勤しようとした私は、テーブルの上にお弁当がふたつ置いてあることに気づきました。
思い切ってお弁当作りをやめ「自分で用意して」と突き放してみると、娘は私に「料理を教えてほしい」と言ってきました。コンビニのお弁当に飽きたという理由でしたが、それは娘にとって精神的な自立への大きな一歩だったのです。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・ササミネ 作画・うーにゃ 編集・井伊テレ子