ヴェイガ獲得失敗のドルトムント、チェルシーで構想外のチルウェル獲得を検討か

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2025年01月25日 16:57  サッカーキング

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チルウェルはチェルシーでは今季公式戦1試合の出場にとどまっている [写真]=Getty Images
 チェルシーに所属する元イングランド代表DFベン・チルウェルに対して、ドルトムントが関心を示しているようだ。イギリスメディア『ミラー』が報じている。

 現在28歳のチルウェルは2020年8月、アカデミー時代から育ったレスターを離れ、チェルシーへ完全移籍加入した。即座に左サイドバックおよびウイングバックの定位置を掴むと、加入初年度の2020−21シーズンにはクラブにとって9年ぶりとなるチャンピオンズリーグ(CL)制覇に貢献。2年目にひざの前十字じん帯損傷に見舞われたほか、以降も度重なるハムストリングの負傷に悩まされ、離脱した期間も短くはないが、ここまで公式戦通算107試合出場9ゴール12アシストを記録するなど、主力の一角として活躍を続けてきた。

 だが、今シーズンに入ると状況が一変。サイドバックに多用な役割を求めるエンツォ・マレスカ新監督はチルウェルを戦力の1人としてカウントせず、開幕前の段階で構想外だと報じられた。しかし、移籍先が見つからなかったことで、昨年夏の移籍市場で“ブルーズ”を離れることはなく、一旦はチームに残留。しかし、シーズン開幕後も序列が覆ることはなく、ここまで出場した公式戦はカラバオ・カップ3回戦・バロー戦(○5−0)の45分間のみとなっている。

『ミラー』によると、チルウェルはトップチームの練習から外されることもあったようで、今冬の移籍市場での退団が決定的だと目されている。今月に入るとチルウェルに興味を持つクラブがいくつか浮上した模様。古巣のレスターに加えて、エヴァートンも関心を示したが、チェルシーは移籍金として2500万ポンド(約49億円)を要求しており、この金額が両クラブにとって障壁になる可能性が高いと指摘されている。

 同じプレミアリーグのクラブからの接触が報じられてきたが、今回の報道によると、ドルトムントもチルウェル獲得を検討するクラブの1つだという。今冬の移籍市場で左SBの強化を目論むドルトムントは、同じチェルシー所属のポルトガル代表DFレナト・ヴェイガのレンタル移籍加入を画策していたものの、同選手は買い取りオプションなしのレンタル移籍でユヴェントスへ加わることが決定的となっている。

 このような状況を受けて、ドルトムントはターゲットを変更。“プランB”として、チルウェルの獲得に動く可能性がある模様だ。ドルトムントにとってネックになると予想されるのが、推定週給約19万ポンド(約3,700万円)というチルウェルの高額な給与。全額をドルトムントが負担することは難しく、この給与をチェルシーと分け合えるのであれば、獲得に向けて“ゴーサイン”が出される可能性が高いと報じられている。

 なお、ドルトムントは昨年冬の移籍市場においても、チェルシーから同じ左サイドバックのオランダ代表DFイアン・マートセンをレンタル移籍で迎え入れたことがある。チェルシーで出番が限定されていたマートセンは、ドルトムントでは不動の主力としてCL決勝進出にも貢献しており、シーズン終了後にはアストン・ヴィラへ完全移籍することとなった。レンタル移籍先でその真価を発揮し、最終的には高額での売却に成功したマートセンのケースが存在することは、チェルシーがチルウェルのドルトムント行きを考慮する1つの好材料となるかもしれない。

 かつてはイングランド最高峰の左サイドバックと目されながら、現在はその価値を示すことのできていないチルウェル。今冬の移籍市場閉幕後、どのクラブでプレーしているだろうか。

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