【AJCC予想】前走の位置取りが勝負の肝 実績十分の実力馬に立ちはだかる試練とは

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2025年01月25日 17:00  netkeiba

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AJCCに出走予定のレーベンスティール(撮影:下野雄規)
 今週の日曜日は、中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ(GII・芝2200m)が行われます。

 過去10年の3着以内馬30頭の内、29頭が4角を9番手以内で通過。極端に後ろから運ぶような馬では勝負にならない傾向となっています。しかし、実際のレースでの通過順を事前に把握するのは困難。そこで活用したいのが前走4角での位置別成績です。

 過去10年の前走4角での位置別成績を見ると、9番手以内の馬が8勝2着10回3着9回と圧倒しています。実際のレースでも4角9番手以内の馬が結果を残していますので、前走で同じような競馬を経験していることが好走条件のひとつと言えそうです。

 今年も前走の4角での位置取りはしっかりとチェックしたいところです。前走の4角で後ろに位置しているような馬については、人気の有無にかかわらず評価を落として考えるのもいいかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走4角10番手以下(ただし、前走で上がり1位の馬は除く)
[0-0-0-33]複勝率0%
該当馬:カラテ、ディープモンスター、ニシノレヴナント、ホウオウリアリティ、レーベンスティール
(過去の該当馬:21年サトノフラッグ2番人気11着、16年サトノラーゼン1番人気10着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるレーベンスティールが該当しました。

 過去10年のAJCCでは、前走4角で10番手以下だった馬は39頭が出走し1勝3着1回と苦戦しています。馬券に絡んだのは16年ショウナンバッハと17年タンタアレグリア。この2頭は前走で4角10番手以下ではありましたが、上がりは1位を記録。しかも、2頭ともに前走でGIに出走。GIはハイレベルなメンバーが集まる一戦ですが、その中で上がり最速を記録するのは優れた決め手がある証拠と言えます。前走4角で10番手以下だった馬については、末脚の威力が十分にあることを証明している必要があると言えそうです。

 該当馬に挙げたレーベンスティールの前走4角での位置取りは11番手。そのレースはGIの天皇賞(秋)でしたが、残念ながら上がり1位は記録できていません。過去の傾向を踏まえれば人気でも割り引いて考えるのが妥当と言えます。

 レーベンスティールは中山芝2200mの重賞で2勝を挙げていますが、今回は前走で後ろ向きな競馬を経験していることがマイナスに働き、本来の走りが見られないままレースを終えるシーンも十分に考えられます。実績から上位人気が濃厚ではありますが、不安要素を抱えているのも事実です。配当妙味からすれば本馬の評価を下げて、他の馬から入ることも一考したいところです。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。

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