アンチェロッティ監督、右SBでも輝くバルベルデを絶賛「世界で最も完成された選手」

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2025年01月25日 23:02  サッカーキング

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ザルツブルク戦では右SBとして先発したバルベルデ [写真]=Icon Sport via Getty Images
 レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、ウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデを称賛した。スペインメディア『マルカ』が24日、同監督のコメントを伝えている。

 現在26歳のバルベルデは2016年夏、母国のペニャロールからレアル・マドリードへ加入した。カスティージャ(Bチーム)を主戦場としながら、デポルティーボへのレンタル移籍も経験し、2018年10月にトップチームデビュー。徐々に出場機会を増やすと、翌シーズンから主力に定着し、気がつけば代えの効かない存在として定着した。

 昨年夏に現役を引退した元ドイツ代表MFトニ・クロース氏から背番号「8」を引き継いで迎えた今季も、その地位が揺らぐことはなく、ここまで行われた公式戦全32試合のピッチに立って8ゴールをマーク。本職での活躍はもちろんのこと、右ウイング、さらにはスペイン代表DFダニエル・カルバハルの長期離脱によって選手層が薄くなっている右サイドバックとして起用されることもあり、八面六臂のパフォーマンスを披露している。

 22日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第7節のザルツブルク戦でも右SBとしてスタメン起用されると、ポジションを中盤に移して迎えた77分には、スルーパスでブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールのこの日2点目をお膳立て。5−1での大勝に大きく貢献していた。

 ザルツブルク戦から中2日の25日、レアル・マドリードはラ・リーガ第21節でバジャドリードとのゲームを控えているが、同試合の前日会見において、アンチェロッティ監督はバルベルデを次のような言葉で称えている。

「彼は完成された選手であり、我々にとって必要不可欠な選手でもある。なぜなら、多くのポジションでプレーできるだけでなく、それらのポジションで求められる役割を、世界最高峰の水準で完璧にこなしてくれるからだ。ザルツブルク戦では右SBとして起用したが、彼のような右SBを見つけるのは本当に難しい。彼の最適なポジションがどこなのか、悩まされてしまうよ」

「私にできることは、チームにとってベストなポジションや役割を彼に与えることだ。彼がこれまでに、『自分はここでプレーしたい』と私に要求してきたことはない。ありとあらゆるポジションで簡単にプレーできてしまうのだから、おそらく彼は今のサッカー界で最も完成された選手だ。きっと、センターバックでもうまくプレーしてくれるよ」

 なお、バルベルデは昨年11月5日に行われたCL・リーグフェーズ第4節ミラン戦では右サイドハーフとして起用されたが、チームは1−3と黒星を喫した。その際、バルベルデの妻であるミナ・ボニーノさんはSNSを通して「彼のベストなポジションは“ピボーテ”であり、ウイングではない。それをいつになったら理解してもらえるのだろう」などと苦言を呈したことがある。

 当時、バルベルデ自身は冷静に「監督はいつも僕のため、そしてチームのためにベストを尽くしてくれる。同時に、妻は僕や家族のためにベストを尽くしてくれる。どちらかの味方をすることはできないよ。監督はチームのために、妻は僕のため、自分が最も愛するものを守っているのだから」などと発言。その上で、「大事なのは誠実であることだ。このことについて監督と話はしていないけど、(発言後も)怒ったりはしていなかったよ。監督の言うことは常に尊重しなければならないね」と、アンチェロッティ監督との間にいざこざがなかったことを明言していた。

 この発言が大きな問題に発展したわけではないが、ボニーノさんの主張は、バルベルデがハイレベルなユーティリティープレイヤーであるが故の悩みと言える。ちなみに、アンチェロッティ監督は会見においてボニーノさんの発言について問われた際も、「全然気にしていないよ。私は彼をウイングで起用して、CLを2回制覇しているのだからね(笑)」と冗談混じりに返答。同時に、「このチームの鍵を握る選手が彼であることに間違いはない」とも続け、当時もバルベルデへの全面的な信頼を強調していた。

 どこかのポジションで負傷者が発生しても、レアル・マドリードが安定感を失わない背景には、バルベルデの存在があるのだろう。


【ハイライト動画】「最も完成された選手」バルベルデのプレー集


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