義両親は生活こそ質素ですが、いくつか土地を持っていました。義父は自宅以外の資産をすべて義姉に渡すと言ったのです。そのうえで私のことを養子に迎え、この家で子どもたちと一緒に暮らそうと思っていると告げました。
私の言葉を義姉は穏やかに受け止め、静かにうなずいてくれました。そして私の決意に応えるように言ったのです。「その代わり! 私、めっちゃ遊びに来るからね!」私たちの同居を承諾した義姉は、いつもどおりの優しい笑顔でした。
義姉にとっては、思ってもみない出来事だったかもしれません。弟が亡くなったあとに、まさか自分の実家でその妻が子どもたちと暮らしはじめるだなんて……。
でも義姉もきっと、ショックを受けている義両親の状態や、老後のことを心配していたのでしょう。私が義両親の養子となって一緒に暮らすことを許してくれました。
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【第3話】へ続く。
原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・りますけ 編集・井伊テレ子