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<卓球:全日本選手権シングルス>◇26日◇最終日◇東京体育館◇男子決勝
17歳の松島輝空(そら、木下グループ)が初優勝を飾った。
24年パリオリンピック(五輪)代表の篠塚大登(21=愛知工業大)を4−1(11−9、11−9、11−3、6−11、11−3)で下した。午前の準決勝で張本智和を4−1で破った勢いそのままに、オリンピアンを2試合連続で撃破し「本当に優勝できると思っていなかった。本当にうれしいです。1試合1試合、強い選手ばかりで、準決勝、決勝も攻めるしかないと思っていました」と喜びに浸った。
松島は卓球選手の両親のもと、4人きょうだいの長男として生まれた。20年には12歳ながら全日本ジュニアの部で準優勝。同11月には13歳にしてTリーグへ参戦した。
昨夏のパリオリンピック(五輪)へは補欠として同行。日本代表の練習サポートなどを務めた。「もちろん感動もあった」というが、心に刻まれたのは強い悔恨。「練習相手は1日1日が本当に長い。自分は2度と行きたくないと感じた。次はリザーブで練習相手ではなくて、選手で出られるように頑張っていきたい」と固く誓った。
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悔しさがあふれたパリから5カ月。今大会は強打を武器に初めて8強へ進むと、準決勝からオリンピアンを連破し、決勝は前回大会で敗れた篠塚相手に1年前のリベンジを果たした。
「1大会1大会が大事ですし、もちろんロスにしっかりと自分がシングルスで出る強い気持ちを持って、今後頑張っていきたいと思います」
28年ロサンゼルス五輪へ、大きな1歩を踏み出した。【藤塚大輔】
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