脱げない・ズレない 今回レポートするのは、SNSでバズった「靴下サプリ まるでこたつ」シリーズから登場した“寝る時用レッグウェア”です。
「まるでこたつ」は田中みな実さんが愛用していることでも知られるだけでなく、温かさが“レベチ”だと各種メディアでも取り上げられており、すでに愛用しているという人も多いかもしれません。
そんな人気シリーズより、就寝中の冷えをケアできる「おやすみスイッチ」が昨年秋から新たに登場していたんです! さっそく、その実力をチェックしていきましょう。
◆「まるでこたつ」シリーズの“寝る時用レッグウェア”が気になる
「靴下サプリ まるでこたつ おやすみスイッチ」
値段:3,500円(税込)/公式オンラインショップでの本体のみの価格
サイズ:22〜25cm
カラー:ピンク、ミディアムグレー、2024年限定色ラベンダー
素材:アクリル、毛、その他
※商品についての情報はすべて執筆時時点のものです。販売状況や価格、仕様などに変更がある場合もあります。
寒〜い冬の強い味方、「靴下サプリ まるでこたつ」は、レッグウェア専業メーカー・岡本株式会社から発売されている人気シリーズです。
全国の衣料品店、スーパーマーケット、量販店、ドラッグストア、バラエティショップなど、さまざまな場所で気軽に入手できるのもうれしいところ。
筆者はピンクの「おやすみスイッチ」を購入しました。淡いベビーピンクがとってもかわいい!
足首の上からひざ下までは、ふんわり柔らかな編み加減。一方、足首から足の甲まではややしっかりした厚めの生地ながら、つま先は覆わない仕様で指先はのびのびできそうです。
◆布団の中で脱げては意味がないが…
いくら寒いとはいえ、おやすみ中は圧迫感なくくつろぎたいもの。しかし全体が“ゆるゆる”では、寝ているあいだに脱げてしまう……。
パッと見の印象ではなかなかよさそうなデザインですが、その実力やいかに。実際に履いて寝て、検証してみましょう。
見た目の通り、窮屈さを感じにくい部分だけがしっかりホールドされました。足首付近に切り替えがあるため、関節の動きを妨げる感じもありません。この履き心地なら、就寝時に靴下を履く習慣がない人でも抵抗感なく着用できるはず。
しかも、朝起きたときもちゃんと履いたままで、布団の中で迷子になってしまうことはありませんでした! いくら温かい素材でも、脱げてしまっては意味がありませんから、大事なポイントですよね。
◆「寝るときに靴下」は冷え対策として実はNG!?
この「指先解放デザイン」、実は好みの問題だけではなく、「質の良い眠り」を得るために大切なことなのだとか。
良質な睡眠=全身ホカホカのイメージがありますよね。けれど実際には、深部体温は下げることが大事なのだそう。しかし靴下などでつま先まで覆ってしまうと、温かい血液からの熱放散が十分に行えず、深部体温を下げられなくなってしまう……。
そのため、普段から靴下を履いて寝ている人は、もしかすると深部体温が適切に調節されていないかも(!)。「おやすみスイッチ」に限らずとも、指先があいているものを愛用したほうが冷え対策にはよさそうです。
さらに「おやすみスイッチ」をよくよく観察してみると、かかとの中間あたりに「十字」があるのがわかります。これはリラックス効果を促す失眠(しつみん)というツボを温めるための、発熱素材のふくらみのようです。
見た目や触った感じはポコっとした主張があるものの、履いてしまえば存在感は気になりませんでした。
指先があいているのに、なぜサイズ制限があるのだろう? と思っていましたが、このツボを適切にフィットさせてこそ本領が発揮できるからなのでしょうね。
同様の加工が施されている場所がもう1カ所あります。くるぶし上の冷え取りのツボとして有名な三陰交(さんいんこう)にあたる部分で、これは「まるでこたつソックス」とも共通というから、頼もしい。
ちなみに「まるでこたつソックス」が1980円なのに対して、「おやすみスイッチ」はちょいお高めの3500円。布面積が少ないほうが高いのはなぜ……と思っていましたが、発熱素材が2か所に使われているからなのかも。
◆高額ながらも“冷え”に悩む人なら買って正解
工夫はまだまだありました。写真ではわからないのですが、足裏を二層構造の吸湿発熱素材で温める仕様になっているようです。
足裏には「AVA血管」という特別な血管があり、この血管が拡張して血行が促進されると、つま先まで温かい血液が巡る……。そのために足裏を徹底的に温める設計になっているのだそう。
能書きはさておき、大事なのはその「保温力」です。いくら朝まで脱げなくとも、そもそも大して温かくなければこのお値段は出せません。
寝るとき専用の商品として考えるとなかなかの金額ですから、辛口審査をしたいところでしたが……完敗でした。これが人気シリーズの実力でしょうか。
もともと寝付きはいい筆者でも、寒い季節はつま先がキンキンに冷えて入眠に少し時間がかかるのが悩みでした。
それが「おやすみスイッチ」を履くと、ふくらはぎを中心に足全体がホカホカしてきます。つま先なんて露出しているのに、温かい!
これが足裏の血管が温まるということなんでしょうか?「ツボパワー」「AVA血管拡張パワー」なのかは実感しようがないものの、とにかくポッカポカなのはたしかです。
冬場に中途覚醒してしまうと、再び寝つくのもまた大変だったのが嘘のよう。あっさり夢へと誘われてしまいました。
◆脱いでわかるその実力の高さ
しかしなによりその実力を痛感したのは、起床後です。脱いだ途端に「寒っ!」と声を出してしまい、いかに「おやすみスイッチ」で温まっていたのかと思い知らされました。
単純に脱げ落ちないだけでなく、レッグウォーマー部分がズレ落ちてくることもほぼありませんでした。あんなにふわふわなのに、不思議です。
ただ、パジャマのズボンの下で少しごわつく場合もあったので、組み合わせるズボンはひざ下がゆったりしたサイズ感のものを選んだほうがよさそうです。
洗濯はネットに入れる必要があり、さらに若干縮むとの注意書きがあったので心配でしたが、履き心地に大きな違いはありませんでした。
ふわふわ素材のために毛玉もできやすいようですが、就寝時用ですしあまり気にならないと思います。
少し勇気のいるお値段でも、筆者はその価値に見合ったものだと納得しました! 気になった人は、店舗やオンラインショップをチェックしてみてくださいね。
<文/高木沙織>
【高木沙織】
「美」と「健康」を手に入れるためのインナーケア・アウターケアとして、食と運動の両方からのアプローチを得意とする。食では、発酵食品ソムリエやスーパーフードエキスパート、雑穀マイスターなどの資格を有し、運動では、骨盤ヨガ、産前産後ヨガ、筋膜リリースヨガ、Core Power Yoga CPY®といった資格のもと執筆活動やさまざまなイベントクラスを担当。2021年からは、WEB小説の執筆も開始。Instagram:@saori_takagi