デビュー3年目の田口貫太騎手が、シルクロードステークス(4歳上・GIII・芝1200m)のシロン(牝6、栗東・小栗実厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。
田口騎手は23年デビューの21歳。ルーキーイヤーはJRAで同期最多となる35勝を挙げて、最多勝利新人騎手賞を獲得した。2年目の昨年、関東オークスのアンデスビエントで重賞初制覇を果たすと、夏には約2カ月のフランス遠征を敢行し、2勝をマーク。JRAでも40勝を挙げて、全国リーディング26位に躍進した。しかし、これまでJRAの重賞には31回騎乗して、昨年のデイリー杯2歳Sのドラゴンブーストの2着が最高着順。3着も1回あるが、勝利には手が届いていない。
シルクロードSのパートナーはシロンだ。キズナ産駒の6歳牝馬。地方交流にも積極的に参戦するなど、使われながらジワジワと力を付けて、前々走の北陸Sでオープン入り。前走のタンザナイトSでもスローペースで逃げられたとはいえ、0秒2差の4着に健闘した。今回、人気を集めるソンシとはタイム差なしだったので、展開次第では上位争いになるはずだ。
テン乗りとなる田口騎手はパートナーの持ち味を引き出すことができるか。人馬揃っての重賞初制覇を果たし、3年目の更なる飛躍につなげてほしい。