「大阪メトロ」中央線でワンマン運転開始、万博期間中の安全対策は

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2025年01月28日 15:40  マイナビニュース

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大阪市高速電気軌道(Osaka Metro)は28日、大阪・関西万博の会場へ向かうアクセス路線となる中央線の安全対策について発表した。鉄道システムの強化にともない、2月11日から中央線でワンマン運転を開始することもあわせて発表された。


同社は現在、千日前線、長堀鶴見緑地線、今里筋線でワンマン運転を実施しており、これらの路線に続いて中央線でもワンマン運転が実施されることになる。中央線は万博会場へのアクセス路線となることから、可動式ホーム柵を整備し、列車に定点停止装置を備えるなどの安全対策を講じて鉄道システムを強化。駅社員の増員、駅・列車への警備員配置など、ハード・ソフト両面から安全かつ安心して利用できるように対策を整えるとしている。

ホーム上からの転落事故、列車との接触事故を防ぐ可動式ホーム柵は昨年9月から中央線の全駅で使用開始している。列車の扉と可動式ホーム柵が完全に閉まっていないと発車できないようになっており、扉が完全に閉まった後、運転士が安全を確認してから列車を発車させる。自動ブレーキにより、ホーム所定の位置に停止する装置(定点停止装置)も導入した。


車内の非常通報装置は各車両に2カ所設置。列車内でのトラブル発生時、乗客が車内非常通報器のボタンを押すことで、運転士と直接会話できる。運転士が対応できない場合、運行を管理する輸送指令所へ自動的に切り替わり、指令員と通話することも可能。駅での扉開閉時、ホームの状態を確認できる車側監視テレビジョンシステムも搭載しており、ホームに設置されたカメラ映像を乗務員室の映像モニタ表示器に表示する。なお、非常通報装置と車側監視テレビジョンシステムについて、中央線と相互直通運転を行う近鉄けいはんな線の車両でも搭載を完了しているとのこと。



万博開催期間中、列車内において7時30分から23時まで(早朝・深夜を除く)保安員を1名配置。円滑な誘導・列車乗降等を図るため、中央線を中心に駅社員を約40名増員するとともに、11駅で警備員を新たに約100名配置する。本町駅や弁天町駅で乗換え経路を一方通行とすることによる移動の円滑化や、混雑で利用者が交錯する箇所や階段・エスカレーターの上下部での混雑対応など、安全確保に努める。森ノ宮駅以西の中央線全駅において、保安員を配置しない終発時間帯に駅社員・警備員がホーム立哨することで異常時対応の迅速化も図る。技術的トラブル発生時の早期運行再開に向け、保守要員(約30名)と資材を適所に配置し、初動対応できる体制を確立する。(MN 鉄道ニュース編集部)

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