一昨年のファストフォース、22年のナランフレグ、20年のモズスーパーフレア、18年のファインニードル、17年のセイウンコウセイ、16年のビッグアーサーと、過去10年で6頭がこのレースを経由して高松宮記念を制している。また、昨年の勝ち馬ルガルは高松宮記念こそ結果を出せなかったが、その秋のスプリンターズSを制している。冬場のハンデGIIIながら、春や今後のGIを占う上で重要な一戦。近10回中7回が京都、3回が中京で行われているので、データは競馬場で左右されにくいものを過去10年で見ていきたい。
1.1着軸は前走・重賞が理想
前走のクラスを見てみると、重賞だった馬が[9-4-3-52]と1着の9割を占める。特に前走がGIだった馬は[3-1-1-15]で勝率15.0%と強い。ただ、前走が3勝クラスの馬も1着こそないものの複勝率27.3%と好成績で、ハンデ次第では相手にはピックアップする必要がある。
2.大敗からの巻き返しは少ない
前走の着順を見てみると、前走6着以下に敗れた馬は[1-2-4-77]で勝率1.2%、複勝率も8.3%と低い。狙い目は前走5着以内の馬になる。ただ、前走1着の馬は[1-3-3-24]で勝率が3.2%と意外と低い。ハンデ戦だけにハンデを背負うケースが多いからだろう。もちろん押さえは必要だが、軸は2〜5着で探りたい。
3.間隔が詰まっていると苦戦
中3週以内で臨んできた馬は[1-3-3-60]で複勝率10.4%と苦戦。複勝回収率も53%と目立たず。対して、中4週以上の馬は[9-7-7-79]で複勝率22.5%。ゆったりしたローテーションで臨んでくる馬を中心に考えるのが良さそう。
ウインカーネリアンは前走が重賞の京阪杯で2着。中9週のゆったり目のローテーションで、ここは好走条件に全て当てはまる。開幕馬場を利して押し切りも十分可能だろう。