愛子さま 皇宮警察の“晴れ舞台”に初参加…天皇陛下の“異例のご同伴”に秘められた「真意」

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2025年01月29日 06:10  web女性自身

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真っ青に広がる空の下、皇居・東御苑にある天守台の前で、皇宮警察本部(以下、皇警)の護衛官たちが緊張した面持ちで整然と並んでいる。1月24日、皇警の新年を飾る恒例行事である年頭視閲式が開かれ、天皇陛下と雅子さまが2年ぶり、そして愛子さまが初めて出席されたのだ。



視閲官を務める皇警の本部長以下、銃器対策部隊をはじめとする特別警備隊や警察犬部隊など、総勢約260人が参加したこの式典。両陛下に続いて、愛子さまが会場に到着されると、張り詰めた空気が一転して和やかなものへと変わったようだったという。



「天皇ご一家に見守られながら、護衛馬部隊やサイドカーなどが、音楽隊が奏でる勇壮な行進曲に合わせてパレードを行いました。護衛部長が説明役を務めていましたが、天皇陛下が愛子さまに熱心に“レクチャー”されるような場面が多かったことが印象的でした」(皇室担当記者)



皇室の方々の警衛に日々従事する護衛官たち。天皇ご一家のご臨席によって、彼らの士気も大いに鼓舞されるのだろう。元宮内庁職員で皇室解説者の山下晋司さんはこう話す。



「皇宮警察本部は警察庁の附属機関ですが、天皇ご一家を直近でお護りする側衛官は、宮内庁から内舎人などの兼務辞令も出ていますので、侍従職の職員と同様に私的な部分のお世話にも携わります。



年頭視閲式は、皇宮護衛官の晴れ舞台といえます。両陛下は平素の感謝の気持ちを込めて出席されたのでしょう。また愛子内親王殿下がご一緒されたこともよいことだと思いました。これも“令和流”の一つといえるでしょう」



年頭視閲式は、1985年に初めて実施され、皇警の創立100周年だった1986年に、皇太子となられる前の陛下が出席されたことがあった。ただ、天皇皇后両陛下によるご臨席は、以前にはなかった。宮内庁関係者は、



「昭和、平成の時代は、皇警の武道大会をご覧になることはたびたびありましたが、年頭視閲式に臨まれることはありませんでした。しかし2023年、初めて両陛下そろってのご臨席で注目を集めました。この前年、皇警では前代未聞の不祥事が報じられ、綱紀粛正が図られている最中だったからです」





■両陛下のご決断が皇警の意識を変えた



2022年6月、『週刊新潮』が《皇族への「悪口」はびこる「皇宮警察」》と題し、幹部職員が学習院初等科に通われていたころの愛子さまを“クソガキ”と陰で日常的に呼んでいたり、渋滞にはまって苛立つ紀子さまの表情を“般若”と揶揄した職員もいたと報じた記事により、宮内庁内にも衝撃が走った。



しかもその報道前にも、皇宮警察学校での未成年飲酒、窃盗容疑で護衛官が逮捕など、毎年のように不祥事が起こっていたのだ。



「報道の後、皇警幹部がお詫び行脚を行いましたが、皇警に対しての皇室の方々や宮内庁の不信感は相当なものでした。しかし両陛下は、“皆を信頼しているし、日ごろの感謝を示したい”と、あえて年頭視閲式に出席される意向を示されたのです。



両陛下のご出席が決まった後、本番直前のリハーサルは氷雨が降る中でしたが、例年とは異なる緊張感が漂い、奮い立つ護衛官たちの様子は強烈に印象に残っています。また今年の年頭視閲式に天皇ご一家が参加されたことは、皇警そのものへの注目度も高まるので、人材確保という点からもメリットが大きいといえます」(前出・宮内庁関係者)



それにしても、天皇の娘である内親王が、年頭視閲式に参加した前例はない。愛子さまが初めて出席されたことには、両陛下のある強い願いが表れていると、前出の皇室担当記者は語る。



「陛下と雅子さまが、愛子さまを同伴されたのは、“身近な人にこそ誠実に日ごろの感謝を伝え、信頼をいっそう高めていく”ことの大切さを伝えられたかったからではないでしょうか。



宮内庁と皇宮警察本部は、それぞれ1千人規模の職員を擁する組織です。彼らとの交流の積み重ねが、組織を束ねていくリーダーシップに欠かせないということも、両陛下は愛子さまに示されたかったのではないかとお見受けしています」



いまや皇室の次世代を担う要となられている愛子さま。『天皇家の帝王学』(星海社新書)などの著書がある静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんも、愛子さまが参加された意義は大きいと話す。



「風紀が乱れていたと報じられた過去も、より親密に交流する形で乗り越えられようとする両陛下のスタンスは、護衛官たちの心にも響くものがあるはずです。また皇警の護衛官たちに職務の重大さをより具体的に自覚させるという点でも、大きな意味があるようにも思います。



愛子さまも、居並ぶ皇警の護衛官一人ひとりの表情やまなざしから、皇室を支える人々との絆の大切さを実感なされたのではないでしょうか。そこから生まれる感謝のお気持ちは、愛子さまの“帝王教育”にとっても、とても望ましいことであると考えています」



周囲を気遣うことの大切さから生まれるリーダーシップーー。天皇陛下と雅子さまによる“渾身の教え”を学ばれ、愛子さまは皇室の将来を支えられる存在として、着実に成長を遂げられている。

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