風俗店として使うマンションの入居審査用に保険証を偽造したとして、警視庁保安課は29日までに、詐欺容疑で、偽造身分証あっせんグループ幹部の荒田直人容疑者(33)=福岡市早良区西新=ら男3人を逮捕した。いずれも容疑を認めているという。
同課によると、3人は賃貸契約の入居審査を通りやすくする「アリバイ会社」をうたって、顧客を募集。大手企業の社員などを装えるように、1件当たり2万2000円以上で、社員証や保険証、源泉徴収票を偽造していた。
逮捕容疑は昨年3月、30代の風俗店従業員の女=不起訴=が、東京都内の情報通信広告会社の社員だとする保険証を偽造。中央区のマンションの管理会社に提出させた疑い。賃貸契約を結んだ部屋は、同月からの約4カ月で計約90回、売春目的で使用されたという。
管理会社は有職者で居住目的の入居者を探していたが、女は当時、無職だった。