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「メンズエステ」と称した性風俗店が店舗として使うマンションを借りるため、女性従業員の偽の健康保険証を作成したとして、警視庁保安課は29日、福岡市早良区西新7、無職、荒田直人容疑者(33)ら男性3人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。警視庁は、荒田容疑者らが物件の賃貸契約時に必要な勤務先の書類を偽造する「アリバイ会社」を運営していたとみている。
逮捕容疑は2024年3月、女性従業員が東京都中央区のマンション一室を借りるため、実在する都内の会社の健康保険組合に入っているように偽装した健康保険証を作成し、不動産管理会社と契約を結ばせたとしている。いずれも容疑を認めているという。
警視庁によると、荒田容疑者らはホームページや法人登記情報から得た、実在する企業の情報から健康保険証や在籍証明書を偽造。不動産管理会社からの在籍確認に備え、偽造書類には自ら用意した固定電話や携帯電話の番号を記載していたという。
手数料は契約1件につき2万2000円、虚偽の就労先を大手企業にする場合は1件3万円に加え賃料の半額だったとみられる。
この事件を巡っては、荒田容疑者らに偽造文書を作成させて契約を結んだとして、不動産仲介会社の30代の男性経営者が詐欺容疑で逮捕、起訴され、懲役1年、執行猶予3年の有罪判決を受けている。【加藤昌平】
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