高校で見つかった段ボール箱の中の子猫 ツンデレな魅力全開で家族と紡いだ5年の絆 「うちに来てくれてありがとう」

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2025年01月29日 14:30  まいどなニュース

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保護当時、小さく弱々しかったあずきちゃん(画像提供:エルさん)

2021年7月1日、X(旧Twitter)ユーザー・エルさん(@Eru9411)は、元保護猫の女の子「あずき」ちゃん(生後推定1カ月)をお迎えしました。

【写真】弟猫に寄り添い…黒猫さんは素敵な“お姉ちゃん”になりました

出会いは、突然のことだったといいます。きっかけとなったのは、飼い主さんの妹が当時、通っていた高校で段ボール箱に入れられて放置されていた子猫を見つけたこと。

「当時、妹が通っていた高校で段ボール箱に入れられて放置されている子猫たちが見つかりました。妹から『1匹だけでもお迎えできないか』と相談を受けて、迎え入れたのがあずきです」

こうして、あずきちゃんは飼い主さんのおうちへ。ほかの子猫もそれぞれずっとのおうちに迎えられました。

初めての猫との暮らし

猫と暮らすのは、あずきちゃんが初めてだった飼い主さん。お世話をしながら、あずきちゃんが安全に暮らせるように少しずつ生活環境を整えていきました。

「お世話の面では、ケガや病気はなく、とても健康。すでに離乳していたため、食生活に手間がかかることもありませんでした。ただ、誤飲の原因になるものや猫の体には良くない食べ物もあるため、調味料は食品などは扉の付いた棚に保管できるよう買い替えました」

また、お迎えしてまもないころ、あずきちゃんの健康面で心配になったこともあったといいます。

「お迎えした翌日に吐いた形跡があったため、急いで動物病院へ連れて行きました。すると、医師から『健康状態に問題はありません。猫は飲み込んだ毛をよく吐くもの。そのあとに食欲不振や元気がないなどの様子が見られないのであれば大丈夫』と言われて、そのようなものなのだと戸惑いつつ理解を深めていきました」

飼い主さんは、あずきちゃんのことをよく観察し、異変を感じたり、わからないことがあったりしたときは、医師に相談するようにしました。そうして、あずきちゃんとの暮らしに慣れていったようです。

一方、あずきちゃんをお迎えしてから生活に張り合いが持てるようになったといいます。

「日々の癒やしや楽しみが増えました。猫用のこたつを買ったのですが、その中に入って暖をとる姿はとても愛らしいです。ほかにも猫用品をいろいろと探しながら『どんなものだったら使ってくれるかな』と考えるのも楽しみのひとつになりました。以前の生活に比べて、充実した時間を過ごせるようになったと思います」

あずきちゃんもまた、飼い主さんの愛情を一身に受けてすくすくと成長していきました。

新入り猫が家族に。今、ふたりに思うことは

あずきちゃんは、現在、3歳(取材時)になりました。

成長するにつれて、少しずつそのキャラクターも明らかに。飼い主さんによると「ツンデレのお嬢さま」だといいます。

「自分から『かまって』と近寄るとき以外は、絶対に触らせてくれません。撫でようとすると避けるのに、私が猫の入れない作業部屋に戻ろうとした途端、足元にスリスリしてくるのです。まさにツンデレ女子といった感じですね」

また、あずきちゃんを保護してから2週間ほど経ったころ、思いがけない出会いがありました。

「妹が高校でまた子猫を保護したのです。そのうちの1匹、男の子のしらすを迎えました。ふたりは、とくに威嚇しあうこともなく、数時間後には一緒に遊んだり、昼寝をしたりして過ごすように。打ち解けるまでに時間はかかりませんでした」

おうちに迎えられてまもなく、弟猫と暮らすようになったあずきちゃん。家庭は、より一層、にぎやかになりました。

「成長した今は、あずきが基本的にひとりでいたいタイプなのに対し、しらすは“お姉ちゃん”のことが大好きなので『一緒に遊ぼうよ』と近寄っては拒否されています。もはや毎日よく見られる光景になりました。ただ、今でも寝るときだけは一緒。夏も冬も添い寝することが多く、仲が良いのか悪いのかわかりません」

あずきちゃんとの出会いから始まった、保護猫との暮らし。今、飼い主さんはふたりに伝えたいことがあるといいます。

「うちに来てくれてありがとう。今後も元気で楽しく過ごせることを最優先して暮らしていきたいと思います」

あずきちゃんは、これからもしらすちゃんと飼い主さんとともに明るく楽しい日々を送ることでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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