道路陥没に専門家「どこでも起こり得る」 埼玉・八潮市の事故発生から30時間半

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2025年01月29日 17:10  TBS NEWS DIG

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TBS NEWS DIG

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きのう、埼玉県八潮市で発生した道路の陥没事故。転落したトラック運転手の救助は難航しています。実はいま、こうした陥没が全国で増加傾向にあり、専門家は「どこでも起こり得る」と指摘しています。

陥没事故の発生から、およそ30時間半。救助活動は難航しています。

「深夜に引き上げたトラックの荷台部分が道路に横たわっています。新たに陥没した穴が増えました。電柱が地中に埋まっています」

午前1時すぎには、目と鼻の先に新たな陥没が発生。穴の範囲は徐々に広がっていて、午後2時半現在、幅およそ10メートル、深さも5メートルほどになっているということです。

転落した男性運転手は74歳で、トラックは荷台部分だけが未明に引き上げられましたが、運転席はいまも穴の中に。

現場の上を飛ぶドローン。穴にたまった水の様子を確認するためのものです。午前3時すぎに救助活動は中断していて、消防などは二次災害が起きないよう慎重に作業を進めています。

今回、なぜこれほどの規模の陥没が起きてしまったのでしょうか。県によりますと、考えられる原因のひとつがこうです。

下水管に亀裂が入り、水が漏れ出すと、土砂が下水管の中へと流れ込みます。もともと土砂があった場所が空洞になり、耐え切れなくなったアスファルトが陥没してしまったのではないか。

きのう夕方に撮影された上空からの映像には、大量の水が流れ落ちる様子が。県は下水管が詰まり、逆流するおそれがあるとして、住民に風呂や洗濯の排水を控えるよう呼びかけています。

近くに住む人
「(風呂から)上がって(使用制限に)気づいて、半分だけ洗濯に使ったんですよ。(約半分は)流さないで溜めていますね。きょう着た服を冬で汗をあまりかかないので、2日、3日着ようかな」

影響は120万人に及ぶとみられます。ほかにも付近では、保育施設が休園したり、店舗が営業を休止したりするなど、市民生活にも大きな影響が出ています。

実は日本全国で、道路の陥没件数は増えています。国土交通省によりますと、2022年度、道路の陥没は全国で1万548件起きていて、このうち、下水道が原因のものは3年間で4100件以上。専門家は…

芝浦工業大学 稲積真哉 教授
「やっぱり、(下水管の)老朽化というのがあげられると思います。今年よりも来年というような形で、年々、こうした陥没は増えていくのではないか」

関連は分かっていませんが、県によりますと、今回の陥没現場の下水管も使用開始から40年以上が経過しているといいます。

さらに、専門家は全国で陥没が増えている背景として、「気象環境の変化」も指摘します。

芝浦工業大学 稲積真哉 教授
「今の夏は暑いし、冬は寒いし、また非常に雨が多い。(気象環境が)地盤中の水道管・下水道管の劣化自体も早めているとの捉え方もできる」

埼玉県は空洞探査車と呼ばれる特殊な車両を使って、規制線の外にも陥没につながるような空洞がないか調査しています。

このニュースに関するつぶやき

  • 対策は?取り敢えず今からガッツリ予算回してくださいね、過去に道路に回す分他に回しちゃったやらかしありましたよね
    • イイネ!5
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