マーケティング会社刀(大阪市)とジャパンエンターテイメント(沖縄県名護市)は、沖縄県北部の大自然を舞台にしたテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA」(ジャングリア沖縄)を7月25日に開業することを、1月28日に開いた会見で発表した。仕掛け人は、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)再建などを手掛けたマーケターの森岡毅氏だ。
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コンセプトは「Power Vacance!!」。世界自然遺産「やんばる」を擁する沖縄北部の自然を舞台に、都会にはない興奮と贅沢を体験できるテーマパークだとしている。亜熱帯地域にある沖縄ならではの植物が生い茂るやんばるの中、その地特有の体験を通し生まれる興奮や自然に没入する解放感で、心が高ぶる体験を提供するという。
森岡氏は会見で、ジャングリア沖縄を「テーマパークとしてではなく、旅行の文脈として本能に刺さるものをつくらなければいけない」とし、コンセプトには「興奮、贅沢、解放感」の3つを込めたと説明した。併せて、沖縄観光の重心はこれまで南部に寄っていたと指摘。北部で一泊する需要を喚起することで沖縄における観光の「稼ぐ力」を底上げするほか、施設内の飲食、物販などに地元の産品を積極的に取り入れることで、地域経済の活性化に貢献したいとした。
沖縄でのテーマパーク構想は、森岡氏がUSJ在籍時代からの悲願だった。会見ではこれまで具体的な内容の公開を伏せていた、ジャングリア沖縄の「全概要」を発表した。
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●どんな施設?
ジャングリア沖縄では、総面積約60ヘクタール(東京ドーム13個分)の敷地の中に、22のアトラクションやエンターテイメント、スパ、15のレストラン、10のショップを用意した。レストランやショップを集めたエントランスビレッジは、パーク全体を見渡せる開放的な「INFINITY TERRACE」を建設。最も高い場所にあるテラスからは、遠くに浮かぶ気球や巨大なブラキオサウルスも見えるという。
●22のアトラクション
アトラクションは計22施設を用意。「DINOSAUR SAFARI」は、巨大生物が施設を破壊し脱走、状況確認・事態制圧のミッションを負ってドライバーが運転する12人乗りの大型オフロード車に乗り込み20頭の恐竜に接近する。約19メートル(ビル7階建て相当)のブラキオサウルスや、背中の突起が特徴の大型ステゴサウルス、3本の角が特徴のトリケラトプス、肉食恐竜ティーレックスなど、迫力ある恐竜たちに最短1メートルの距離まで接することができるという。
「FINDING DINOSAURS」は、ジャングルの中で迷子になってしまったパキリノサウルスの赤ちゃんを探すアトラクションだ。自らの足でジャングルを踏み分け、アンキロサウルスや翼竜プテラノドンなど6頭の赤ちゃん恐竜と遭遇し触れ合う。神秘的な洞窟やトンネル、吊り橋を渡ったり自身でトロッコを運転したりしながら迷子の赤ちゃん恐竜を探すアトラクションとなる。
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「HORIZON BALLOON」は、直径約23メートルの気球に乗り込み生命力あふれるやんばるの木々とエメラルドグリーンの海、晴れ渡る昼間の真っ青な空や夕暮れのマジックアワーなど、時間帯によって違った表情の大自然の雄大な絶景を見渡すことができる。日本では珍しいガス気球を採用することで、独特の浮遊感と安定飛行を体験できる。
●他にもアトラクションを多数用意
他にも、うしろに身体ごと引っ張られ猛スピードで上空に向かって放たれる「HUMAN ARROW」、約19メートルの高さからやんばるの大自然に向かって両手を広げて生身でダイブする「SKY PHOENIX(スカイ フェニックス)」、高さ約18メートルの巨大な4人用ブランコで、自身のタイミングで風を切って高速でスウィングする「TITAN‘S SWING」、地上約20メートルのタワーの足下の床が突然外れて急落下する「BUNGEE GLIDER(バンジー グライダー)」などの準備を進めているという。
●絶景を楽しめるオープンエアーのレストラン
レストランは、鳥かごに見立てたオープンエアーのネスト席(鳥の巣)を有し、雄大なジャングルと青空のパノラマが広がる絶景を一望しながら食事ができる「PANORAMA DINING」を建設する。沖縄県産の食材を使用したメニューを用意し、夕暮れのグラデーションや南国の夜空を彩る花火、時間とともに変わる大自然の景色を五感で感じる食体験を提供するという。
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●スパ施設も併設
南国ジャングルと青空のコントラストの絶景を望むスパ「SPA JUNGLIA」も併設する。世界最大級のインフィニティ風呂や、屋外は南国リゾートらしい植物に囲まれたサウナとカルシ ウム岩風呂に水風呂、屋内は美肌効果のある天然温泉や洞窟風呂などバラエティのあるお風呂を多数用意する。
入場チケットはフリーパス制での運営を予定し、国内居住者料金と国外居住者を含む一般料金を設定した。1Dayチケットは国内居住者で大人6930円、子ども4950円、非国内在住者など一般料金は大人8800円、子ども5940円。スパチケットは、国内居住者で大人2640円、子ども1540円、非国内在住者など一般料金は大人3080円、子ども1870円。1月29日から、JTB商品取扱店および旅の予約センターで先行販売を開始している。
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