2026年に旧帝大・早慶などの有名大学を卒業予定の大学生は、どのような企業・業界への就職を希望しているのか。HR事業を手掛けるリーディングマーク(東京都港区)が、「2026年卒秋冬期就職人気企業ランキング」を発表した。
【画像】不動産・食品業界などが上昇? 1〜100位までのランキングを見る
●トップ5は総合商社が独占 業界別では?
人気企業の1位は「三菱商事」に。2位以下は「三井物産」「伊藤忠商事」「丸紅」「住友商事」と続いており、総合商社が上位5位を占めた。「伊藤忠丸紅鉄鋼」(前年56位→49位)、「JFE商事」(同105位→60位)など、専門商社も順位を伸ばしている。
不動産業界は、昨年同時期に比べ上昇。「三菱地所」(16位→9位)、「三井不動産」(11位→10位)、「東京建物」(46位→42位)、「森ビル」(92位→71位)などが浮上した。
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食品・消費財業界でも「味の素」(33位→7位)、「サントリー」(24位→14位)、「日清食品」(114位→79位)、「花王」(43位→32位)、「資生堂」(65位→51位)など、順位を上げた企業が多く見られた。
金融業界を見ると、「三菱UFJ銀行」(9位→6位)、「三井住友銀行」(19位→20位)、「みずほフィナンシャルグループ」(30位→34位)など、メガバンクは人気を維持。「国際協力銀行」(44位→42位)、「日本銀行」(65位→60位)、「日本政策金融公庫」(98位→81位)といった政府系金融機関(系統機関含む)は順位を伸ばしている。
一方で、証券・損害保険・生命保険系は順位を下げたところが目立った。100位以内には、東京海上日動火災保険(51位→36位)が唯一ランクインしている。
コンサル業界は、分野別に動きが分かれた。「アクセンチュア」(23位→14位)、「ベイカレント・コンサルティング」(143位→71位)など、総合コンサルティングファームは全体的に順位を上げている。「ボストン・コンサルティング・グループ」(22位→27位)、「マッキンゼー・アンド・カンパニー」(44位→60位)など、秋冬にかけて募集枠が僅少となりつつある戦略コンサルティングファームは順位を下げた。
●キャリア観の傾向は?
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キャリアゴールについては、「スペシャリスト」(45.9%)が最多に。前年同時期の調査で1位だった「ワークライフバランス」(43.2%)をわずかに上回ったが、いずれも40%を超えている。
この結果を受けて、リーディングマークは「専門性とワークライフバランスの両立を志向する学生が増えている」と指摘。食品・消費財・重工業などのメーカーやデベロッパーなど、「激務な印象が薄く、確かな専門性が身につくイメージのある業界が、これらを満たす選択肢として人気となりつつある」と分析している。
調査は、2024年9〜11月にインターネットで実施。2026年卒予定の東京大、一橋大、東京科学大(旧:東京工業大)、早稲田大、慶應義塾大、京都大、大阪大、北海道大、東北大、名古屋大、九州大学の計12大学の大学生と大学院生を対象とし、1973人(男性68.1%、女性31.9%)から回答を得た。
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