山口市の二十歳の集いで「中学校のジャージキーホルダー」のカプセルトイが登場 制作者に話を聞いてみた

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2025年01月31日 12:00  おたくま経済新聞

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山口市の二十歳の集いで「中学校のジャージキーホルダー」のカプセルトイが登場 制作者に話を聞いてみた

 2025年は1月13日「成人の日」の当日、または前日の日曜日に開催されることが多かった「二十歳の集い」。山口市の会場で行われたユニークな取り組みに注目が集まりました。


 それはなんと、同市内の全中学校で実際に着用されているジャージをかたどったキーホルダーが入ったカプセルトイを販売する、というもの。思い出話により一層花が咲くこと間違いなし?


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 この「やまぐち市中学校ジャージコレクション」を制作したのは、山口県山口市に本店を構える株式会社タノシー。SNSでは地元発見ガチャ制作委員会として情報発信しており、地域に密着したカプセルトイ商品を多数展開しています。


 本作は若者の地元離れが進む中、県内外から帰ってきた多くの二十歳の皆さんに昔を懐かしんでもらうことで、山口市への地元愛や郷土愛を育んでほしい、という思いがコンセプト。


 在校生や卒業生、その家族も楽しめるように、各中学校の現在のジャージのデザインを基にイラストレーター・山本紗也華さんが描き起こし、山口市教育委員会事務局 社会教育課と連携して作成されました。


 1回300円でラインナップは全19種類もありますが、もし自分の中学校が出なくとも、交換などを通じて新たな交流が生まれそう。今回、株式会社タノシーの取締役兼営業企画部の小濱恵伍さんに、話をうかがいました。


■ 二十歳のつどい会場では大盛況 走って駆けつける方や保護者にも好評

−− 二十歳の集いにふさわしく、なおかつ目の付け所のユニークさに感心いたしました。例えば校章や学生服のボタンなども適していそうと思ったのですが、あえて各校のジャージとしたことにはどういった理由があるのでしょうか?


 たしかに、企画段階では校章や自転車のステッカーなど様々な意見も出ました。ただ、校章はそこまで各個人で思い出があるのか?自転車のステッカーは全員が自転車通学とは限らないなどあり、誰もが記憶にあるだろうジャージとなりました。


−− おっしゃる通り、個人的にも学生服よりジャージばかり着ていたイメージがあります。全19種類を制作するうえで、苦労したことや大変だったことなどはありますか?


 苦労したことは、手にとった方が喜んでくれるデザインにするために試行錯誤したことです。かわいいデザインでどの世代でもアクセサリーとして身に着けても違和感のないデザインになったかと思います。山本さんには写真からイラスト化していただきました。


−− 本商品は1月12日の二十歳の集い会場で販売されたとのことですが、会場での反響はいかがでしたでしょうか?


 会場で発表された時は歓声が上がりました。会場で発表されてから走って販売場所に駆けつけてくれる方や、同級生グループで回してくれる方々、保護者の方などたくさんの二十歳の集いに来られた方々に楽しんでいただけたと思います。


−− 個人的には出身中学以外が出るとちょっと困るかな……などと考えていましたが、その場で交換するような光景も見られましたでしょうか?


 19種類あって欲しい中学校当たらないだろうと思われるかもしれませんが、まずは当たった中学校に縁があったというところで大切にしていただいて、今後トレードできるような方が見つかればそれも縁かなと思っていただければうれしいです。これから人に会ったら「どこ中??」って聞くコミュニケーションが増えれば、企画・製造者冥利に尽きます。


−− ちなみに、私は鹿児島県出身なのですが、県外からも問い合わせがあれば、その自治体の中学校のジャージでも制作したり、といったことは可能なのでしょうか?


 もちろん可能でございます。中学校でなくとも小学校や高等学校など県内・県外問わず制作いたします。お問い合わせはSNSのDMにてお待ちしております。


* * * * *


 二十歳の集いで好評を博した「やまぐち市中学校ジャージコレクション」は、以降市内各所に設置され、だれでも購入可能に。SNSにも「うちの地元のも普通にほしい」「ジャージってめっちゃいいやん!」など、各地域での販売を希望する声も寄せられています。


 「地元愛や郷土愛を育んでほしい」というコンセプト通り、地方創生が叫ばれる昨今、地域の活性化に一役買う存在にもなりそう。今後全国的に広がっていく取り組みとなるかもしれません。



<記事化協力>
【公式/やまカプ】山口地元発見ガチャ制作委員会(@tanoshigacha)


(山口弘剛)

Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛‌ | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025013104.html

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