『薬屋のひとりごと』大塚剛央&小西克幸が語る、“猫猫と壬氏の関係性”に思わず一言

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2025年01月31日 14:10  クランクイン!

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クランクイン!

テレビアニメ『薬屋のひとりごと』インタビューより(左から)小西克幸、大塚剛央  クランクイン! 写真:吉野庫之介
  現在、第2期が好評放送中のアニメ『薬屋のひとりごと』(日本テレビ系)は、後宮を舞台に「毒見役」の少女・猫猫(まおまお)が、さまざまな難事件を解決する、シリーズ累計3800万部突破の同名小説(著者:日向夏・イラスト:しのとうこ)が原作。2023年10月よりテレビアニメの放送が開始され、各配信プラットフォームでは視聴ランキングで常に上位にランクイン、TVerアワード2023特別賞を受賞するなど、大きな話題となった。クランクイン!ではこのたび、壬氏(じんし)役の大塚剛央、高順(がおしゅん)役の小西克幸にインタビュー。第2期決定の喜びのほか、お互いのキャラクターの好きなところ、また猫猫役・悠木碧の演技に対する印象も語ってもらった。

【写真】大塚剛央&小西克幸のインタビュー撮りおろしが満載!

■待望の第2期がスタート! 壬氏、高順にも変化が

――第2期の放送決定が発表された際、大きな反響がありました。ファンから喜びの声が多く上がりましたが、おふたりはどのような感情になりましたか?

大塚:第1期の収録中は、僕は第2期があるかどうかは知らなくて、収録が終わってからしばらくしてマネージャーさんから聞いて、とても嬉しかったことを覚えています。第1期のアニメが始まる前にアフレコはすべて終わってしまっていたので、共演者の方と一緒に「わ〜!」と喜ぶタイミングがなかったことが残念です(笑)。放送開始前は、ここまで反響があることも予想できておらず。こうして多くの方に愛してもらえて、第2期決定を喜んでもらえていることも嬉しいです。

小西:僕は最終話のアフレコの時に、スタッフさんから「次もありますので〜」ということを何となく聞いていて。第1期ではまだ謎が明かされていない部分も多く、みなさんも気になっていることがたくさんあると思うんです。先が見たいと僕も思っていたので、正式に第2期決定が発表された時はとても嬉しかったです。

――おふたりにも、ファンから第2期を望む声は届いていましたか?

小西:はい。この『薬屋のひとりごと』という作品に関しては、ファンの方やアニメ関係の方以外からも「見てます!」と言われることがとても多くて。アニメが好きで日常的によく見ている人だけでなく、本当にたくさんの方が見ていることを実感していたので、世界が広がっている感じがして嬉しく思いました。

――第2期で壬氏、高順を演じる上で、何か変化を意識されていますか?

大塚:演じ方を変えようとは思っていないのですが、第2期では壬氏自身が変化し、成長していく様が顕著に描かれているので、キャラクターの見え方は変化すると思います。僕もそれに寄り添って演じていこうと思っています。先ほど小西さんもおっしゃっていましたが、第1期で残った謎は壬氏に関することも含まれていて、第2期ではそこに触れられていくことになります。それもしっかり意識していきたいです。しかし、謎が多い一方で、コミカルな一面も持ち合わせているので、メリハリつけて演じていこうと思っています。

――そんな壬氏のどんなところが好きですか?

大塚:すごく真面目なところでしょうか。仕事や立場にしっかり向き合っている一方、なかなか人への気持ちのぶつけ方が上手くいっていないところが、ファンの皆様に“魅力”として映っていると感じます。演じながら「もっと素直になればいいのに!」と思うこともありますが、そのもどかしさが作品の魅力にも繋がっていると思っています。

小西:僕も壬氏の好きなところを言っていいですか?

大塚:え!? ぜひ!

小西:僕が思う壬氏の好きなところは、猫猫や高順以外の人間に愛想が良くなって、余所行きの声になるところです。見ていて楽しいから(笑)。

――そんな小西さんは、高順の印象や、第2期で変化を加えようとしているところはありますか?

小西:高順は、仕事に誇りを持っているキャラクター。壬氏が小さい頃から面倒を見ていて、さらに自分の家庭も持っている。壬氏に対してもお父さんっぽい顔を見せることがありますが、家庭でも“良いお父さん”をしているんだろうなというのが垣間見えて、人として本当にちゃんとしている方だな、と。無口でとっつきにくそうに見えますが、ただクールなだけじゃない、人間としての温かみもあるキャラクターです。ストーリーが進むにつれて砕けた表情を見せることも多くなっていて、音響監督から「もっとやっちゃっていいですよ!」と言われているので、それなら僕も思いっきり砕けた演技をしてやろうと思っています。

――ちなみに、大塚さんにも高順の好きなところを教えてほしいです。

大塚:いっぱいありますが、まずは猫が好きなところ(笑)。あんな顔を赤らめて、モジモジしながら猫を愛でる様は、とてもかわいいと思いました。また、壬氏が高順に対して「高順」と言うだけですべてを感じ取る関係性も好きです。猫猫が推理して解決に向かっている時によく見られるのですが、自分の役割をわかっている本当に有能な人だなと思います。


■猫猫と壬氏のもどかしい関係性に「はやく付き合っちゃえよ!」

――巻き起こる事件はもちろん、猫猫と壬氏のもどかしい関係性も見どころ。おふたりは、この関係についてどう思っていますか?

小西:もどかしく感じながらも、すべては壬氏次第だと思っています。あの世界のルールについてはわかりませんが、おそらく壬氏の立場で猫猫に思いを告げるのは、何か壁があるんでしょうね。壬氏自身が不器用なこともわかっていますが、好きで一緒にいたいのならば、もう一歩踏み出しても良いんじゃないかと思いますけど……。というのが、高順が思っているであろう気持ちです。僕自身の思いは、「はやく付き合っちゃえよ!」と(笑)。ただ、先ほど大塚くんも言っていましたが、2人のもどかしい関係性も本作の魅力。あのピュアな感じをもうちょっと味わっていたい気持ちもあります。

大塚:2人が絶妙にかみ合わないところは、壬氏が自分のことを全く話さないからというのがすごく大きいと思います。立場の違い、身分の違いもあるので、壬氏は今、今後の接し方を見極めている最中なのだと思います。

小西:玉葉妃がどう思っているのか知りたいよね。

大塚:そうですね。楽しんでいるのはわかりますけど、本音としてはどう思っているのか知りたいですよね。

――壬氏も高順も猫猫と掛け合うシーンが多いです。猫猫役・悠木碧さんの演技の印象も聞かせてください。

大塚:アフレコの度に、「本当にすごい方だな」と思っています。作品や役の解釈の深さがお芝居から感じ取れて、どうすればセリフが聞きやすくなるか、どうすれば印象的なシーンになるのかをすごく考えている。演技が自然にスッと入ってきて、僕自身も入っていきやすいです。だからこそ集中力も求められるので、『薬屋のひとりごと』のアフレコはとても緊張感があります。毎回、学ぶことばかりです。

小西:この説明で伝わるかわかりませんが、アフレコ現場に猫猫がいるんです。「悠木碧が演じる猫猫」ではなく、「猫猫」がそのままセリフを話している感じ。そんな錯覚をしてしまうほど、悠木さんのお芝居は自然なんですよ。自然すぎて、本人は楽にやっているように見えるのですが、大塚くんが言ったように、作品や役に対する解釈が凄まじい。どれほど台本を読み込んでいるのか……。それをいっさい感じさせないところにカッコよさを感じます。

――やはり、現場の空気を作っているのも座長の悠木さんなのでしょうか?

大塚:新キャラクターの声優さんも加わって新鮮な雰囲気にもなりましたが、第1期と変わらず和気あいあいとした現場です。その空気を悠木さんが作ってくださるおかげで、収録が和やかに進んでいます。

小西:僕は別での収録が多く、みんなと一緒に録れたのは実はまだ1回だけで。ただ、その1回だけでも、一緒にアフレコすると「『薬屋』の世界に戻ってきた!」という感じがしました。それは猫猫と壬氏の掛け合いのシーンで感じたので、悠木さんはもちろん、大塚くんも『薬屋』の空気を作っている1人だと思います。

――最後に、放送を楽しんでいるファンに向けて、メッセージをお願いします。

大塚:第1期では明かされなかった謎が、第2期でどう繋がっていくのか……。そこに注目してほしいです。また、新たに登場するキャラクターたちも刺激的で、演じている方々も豪華なので、素晴らしい作品に仕上がっていると感じています。見逃せない仕掛けもたくさんありますので、何度でも繰り返し見てもらえたら嬉しいです。

小西:大塚くんの言った通り、第1期の出来事が第2期に繋がっているので、もう一度第1期を見直してから第2期を楽しんでほしいですね。このインタビューを読んでいる方はもうすでにわかっているとは思いますが、「毛毛」の発音は「毛→毛→」が正解です。文字で説明し辛いですよね(笑)。僕はこの発音を覚えるのにすごく時間がかかったので、もし第2期から見られる方は、そこも覚えてくださいね!

(取材・文:米田果織 写真:吉野庫之介)

 アニメ『薬屋のひとりごと』第2期は、日本テレビ「FRIDAY ANIME NIGHT(フラアニ)」にて毎週金曜23時放送。

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