コマツ社長に今吉専務＝４月１日付、小川社長は会長に

　コマツは３１日、今吉琢也専務（６１）が社長に昇格するトップ人事を発表した。小川啓之社長（６３）は代表権のない会長に就く。４月１日付。小川氏が在任６年を迎えるのを機に、経営体制の刷新を図る。

　今吉氏は米国や中国駐在を経て財務部門を中心に担当。４月にスタートする新中期経営計画の策定にも携わっている。東京都内で行われた記者会見で、「政治・経済の変動に備え、レジリエンス（回復力）を強化する」と抱負を述べた。

　２０１９年４月に就任した小川氏は、コロナ禍などの環境変化の中で収益基盤強化に努め、２４年３月期連結決算では売上高や営業利益が過去最高を更新した。今吉氏について、「クレバーで冷静沈着。部下からの信頼も厚い」と評価した。