【フィギュア】米旅客機事故　ボストンのスケートクラブが10代有望選手搭乗を公表「言葉出ない」

米首都ワシントン近郊のロナルド・レーガン空港付近で、複数のフィギュアスケート関係者が搭乗していた旅客機と軍用ヘリコプターが空中衝突した事故を受け、CNNは30日（日本時間31日）、ワシントン消防当局責任者が会見で「救助活動から収容作業へと切り替える段階にある。現時点では生存者がいるとは考えていない」と明かしたことを報じた。

出発地の米中西部カンザス州ウィチタでは、今月26日までフィギュアの全米選手権が開催されていた。大会後に同地で育成年代の合宿が行われており、旅客機には複数の関係者が搭乗していた。

ボストンのスケートクラブはSNSで声明を発表。「飛行機に乗っていたスケーター、コーチ、保護者のうち、6人がボストンスケートクラブのメンバーだった。私たちは悲しみに打ちひしがれ、言葉も出ません」とした。同クラブによれば、13歳と16歳の若手有望選手も含まれていたという。

同クラブ出身で94年リレハンメル五輪女子銀メダルのナンシー・ケリガンさん（55）はCNNの取材に「どう受け止めたらいいのか分からない」と涙ながらにコメントした。

すでに複数の海外メディアが、94年世界選手権ペアで優勝した元ロシア代表のワジム・ナウモフさん（55）とエフゲニア・シシコワさん（52）も搭乗していたと伝えている。