「金麦に合うかっぱえびせん」発売 糖質75%オフとコラボ、背景に消費者の“罪悪感”?

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2025年01月31日 16:11  ITmedia ビジネスオンライン

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新発売の「絶品かっぱえびせん 五島灘の塩と甘酢しょうが味」(提供:カルビー)

 カルビーは2月3日、「絶品かっぱえびせん 五島灘の塩と甘酢しょうが味」を期間限定で発売する。同商品は、サントリーが展開する第3のビール「金麦(75%オフ)」に合うおつまみとして共同開発したもの。コラボ展開により、両ブランドの「セット買い」による新たなファンの獲得を図る。


【画像】「金麦(糖質75%オフ)」や「金麦に合うかっぱえびせん」をじっくり見る(計5枚)


●「お手ごろ同士」で好相性?


 カルビーは「絶品かっぱえびせん」シリーズを、2020年4月に発売。ターゲット層は主に50代の男性で、「家飲み」時のおつまみ需要に特化した商品として展開している。


 「絶品かっぱえびせん 五島灘の塩と甘酢しょうが味」は、まろやかな味わいが特徴という「五島灘の塩」と、すし屋の「ガリ」をイメージした甘酢生姜の味を取り入れた新商品だ。


 「絶品かっぱえびせん」と併せて購入されている最も多いお酒が、「金麦(75%オフ)」というデータが確認されたことから、カルビーがサントリーに共同企画を打診。味の改良などでアドバイスを得て、商品化した。


 カルビーの木村真理子氏(マーケティング本部 かっぱえびせんチーム)は、「どちらも手ごろな価格帯で『お酒もおつまみもたくさん食べたい』人にとって相性が良い。スナック菓子を食べるときの罪悪感を減らしたい人が、糖質75%オフを手に取っているのでは」と、「セット買い」の背景を分析する。


●ファン投票で決定


 企画に大きくかかわったのが、「絶品かっぱえびせん」のファンコミュニティー「絶品部『やめられない、とまらない課』」だ。同社がシリーズのブランド力向上を図り、2022年6月にオンライン上で立ち上げたもので、2024年12月末の時点で1085人が登録している。商品情報やアンケートを配信するほか、「こんなお酒が合う」といった情報をファン同士が共有する場となっているという。


 同社では企画にあたって、コミュニティー内で「金麦(75%オフ)に合う絶品かっぱえびせんの味」を募集。「花椒(ホアジャオ)」「韓国海苔」「キムチ」「だししょうゆ」など47案が挙がる中、最終候補を「柚子胡椒」「あごだし」「甘酢しょうが」の3案に絞り込んだ。


 その後、「絶品かっぱえびせん」ファンとサントリーから参加したビール醸造家が、3種の試作品を実際に試食。投票を行い「甘酢しょうが」味の商品化を決定した。実際に参加したファンは「辛口なコメントでカルビーの社員もタジタジになるほど、熱い議論だった」と振り返る。


 同商品は、2月3日から全国のコンビニで先行発売。17日から、コンビニ以外の店舗でも発売し、5月下旬までの販売を予定する。


 一部エリアのスーパーにおいては「お酒の売り場」でも展開する。メインターゲットは従来品と同じく50代の男性だが、「金麦(糖質75%オフ)」のメイン顧客である、健康志向の30〜50代にもアプローチを広げたい考えだ。


 木村氏は「共同で取り組んだからこそ実現できた、ありそうでなかった味だ。引き続き別のお酒とのコラボも検討していきたい」とコメントした。共同企画は「金麦」と「絶品かっぱえびせん」にとって、新たなファンの獲得につながるか。



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  • かっぱえびせんに限らず、多量の糖質を含むおつまみや料理をバクバク喰いながら、ビール(系?)だけは「75%オフ」だの「糖質0」だのを選ぶヤツの考えがワカラン。 いや、「ウマい」んならイイが。
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