キム・ジョーンズが、7年間務めた「ディオール(DIOR)」のメンズクリエイティブディレクターを退任する。“キム・ジョーンズの最高傑作”と評された2025-26年ウィンターメンズコレクションが、同デザイナー最後のコレクションとなった。
キム・ジョーンズは、「アンブロ(umbro)」や「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」、「ダンヒル(dunhill)」などでデザインを手掛け、2011年から2018年まではメンズ・アーティスティックディレクターとして「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」を指揮。その後、2019年春夏シーズンから「ディオール」のメンズ・クリエイティブディレクターを務めてきた。2020年からは、「フェンディ(FENDI)」のウィメンズウェアおよびオートクチュールのアーティスティックディレクターに任命され、ディオールと兼任。昨年10月に同職を退任し、再び「ディオール」メンズに専念していた。
クリスチャン ディオール クチュール会長兼CEOのデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)は、「キム・ジョーンズと彼のスタジオ、そしてアトリエの素晴らしい仕事に、とても感謝しています。彼はその才能と創造性を駆使して、メゾンの伝統を常に再解釈してきました」とコメント。
キム・ジョーンズは「絶対的な卓越性の象徴であるメゾン ディオールで、私のコレクションを創り上げることができたのは、本当に光栄なことです。この素晴らしい旅をともにしてくれた私のスタジオとアトリエの皆さんに深く感謝します。彼らは私のクリエイションに命を吹き込んでくれました。最後に、私を全面的にサポートしてくれたベルナール・アルノーとデルフィーヌ・アルノーに心から感謝します」とコメントを寄せた。