1月20日(月)の放送では、WOOOLY株式会社が運営する、埼玉県与野本町の障がい者就労継続支援B型事業所を訪問。一日の流れを紹介し、見学レポートの感想を報告しました。
(左から)パーソナリティのDAIKI、ARISA
<就労継続支援B型とは>
障がいや病気のため、一般企業などで雇用契約を結んで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供するサービスを指します。A型は雇用契約を結び一般就労に近い形であるのに対し、B型は雇用契約を結ばず、おこなわれた生産活動に応じて工賃と呼ばれる対価が支払われます。B型は体調や障がいに合わせて利用できる点が特徴です。
◆仕事が終わった後は、各々が好きなことを楽しむ
ARISA:WOOOLY株式会社は障がいを抱えた方など、一般企業で働くことが難しい方に働く機会を与える、就労継続支援B型事業所を運営している会社です。現在は、施設外就労先を含む65ヵ所の事業所を運営されています。昨年4月の番組スタートからサポートしていただいており、これまでに2回スタッフの方にスタジオにお越しいただき生放送に出演してもらいました。
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取材当日は、10名以上の利用者の方が落ち着いたBGMが流れるなか、黙々と作業をされていました。(作業後は)塗り絵をされている方もいれば、スクラッチアートという、削って色合いを出すようなものをやられている方もいましたね。
DAIKI:あれ、やりたかったなあ。
ARISA:あとは、漢字や理科のドリルをやっている方もいらっしゃいましたね。一人ひとりがそのときにやりたいものを実践していました。見ていてどうだった?
DAIKI:作業が終わったあとはどうしているんだろうってすごく気になっていたんですよ。それが塗り絵だったり興味のあるものだったり、そのときに各自が頑張ってみたいものを選べるっていうのは素敵なことだなって思いましたね。
◆利用者同士のコミュニケーションも盛ん
ARISA:午前中は作業、午後は創作活動やドリルをやるとお伺いしていたんですけど、インタビューした方は午後の時間もおしぼり巻きをやっていましたね。
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ARISA:私たちが利用者の方にお話しを伺っているときに、2、3席ぐらい離れた方から合いの手が入ってきたんですよね(笑)。ご利用者さん同士もすごくコミュニケーションを取られているんだなと感じました。
DAIKI:職員さんとの関係性を築くことももちろん大事だけど、その場で一緒に時間を過ごす利用者さん同士が、そういう関係性になれるのはすごく素敵なことだと思いましたね。
仕事のひとつであるおしぼり巻き中の利用者の方にDAIKIとARISAが取材中
◆希望者はカフェ店員にもなれる
ARISA:ウーリー与野本町の1階は作業スペースになっていて、2階は「カフェ・ウーリー」というカフェスペースになっています。そこは近所の方々もご利用できるようになっていて、カフェを利用される方がいらっしゃったときに、事業所の利用者さんがカフェの店員さんを担当するんです。
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ARISA:職員さんに「シフトでカフェに入る人は決まっているんですか?」と伺ったところ、そうではなくて。カフェに来店された方がいたときに、店員をやりたい人が手を挙げて自ら対応するんですって。
DAIKI:やりたい人がやる仕組みなんですよね。カフェの店員として対応しているときもすごく楽しそうだったなあ。
ARISA:WOOOLYさんは自分のやりたいことをやるというか、選択肢を持つことに対してすごく重要視されているんだなと感じました。
DAIKI:本当にそう。自分の意思である“やりたい”で動くのはすごく大事なことだと思います。
利用者の方が「カフェ・ウーリー」でARISAとDAIKIを接客中
◆利用者だけでコーヒーを淹れられるようになった
ARISA:もともとは、カフェ・ウーリーのスタッフさんがコーヒーを淹れていたんですよね。事業所の利用者さんから「自分たちもコーヒーを淹れたい。そこまでやるからこそカフェの店員だから」という気持ちから声があがったそうです。
職員さんたちと一緒に考えた結果、事業所の利用者さんでもコーヒーを淹れることができる機械が導入されました。注文を取ってから自分でコーヒーを淹れて、提供するまでを1人でやる流れにしたという話を聞いて、素晴らしいなと思いました。
DAIKI:1日の流れを追うと、覚えることってたくさんあるんですよね。それを笑顔でできるっていうのが、僕はすごく惹かれました。バタバタしているときも集中しているときも楽しそうなんだよね。それが伝わってくる空気感がすごくいいなと感じました。
ARISA:カフェのほうに来てくださった利用者さんも、1階での作業は黙々とやっていたタイプのお2人でしたよね。上に来たら「ご注文はお決まりでしょうか」みたいな感じで。
DAIKI:生き生きしていたよね。あと、僕らはみなさんが作業しているなかでインタビューをしたじゃないですか。あれって人によっては嫌だと思うんですよ、来るとわかっていても。でも、すごく笑顔で振舞ってくれたんですよね。
なにより、インタビューに答えているところを職員さんたちは笑顔で見届けていたんです。いい意味で誰もプレッシャーなく過ごせるというか、それを事業所のなかでやるのってけっこう難しいんですよ。そういった雰囲気をみんなで作り上げているのは本当に素敵だなと思いました。
◆“居心地のよさ”がWOOOLY事業所の魅力
ARISA:取材を終えて、感想を求められたときに「温かった」というのが一番の印象でした。
DAIKI:温かいし、他の事業所から見学に来られる方も含めて、全員が過ごしやすい空間なんじゃないかな。居心地がよすぎるというか(笑)。職員さんのなかにはすごくアツい人もいたし、優しそうに見守る人もいた。本当に素敵な事業所でした。
僕はいろんなところを見学させていただく機会が多いんですけど、こういう事業所ってあまりないんですよ。どこの事業所もやっている内容は素晴らしいものばかりですけども、人との温もりがここまで感じられるのはすごいことだなと感じました。
ARISA:WOOOLYさんの「楽しく・温かく・柔らかく」というモットーが表れているなと思いました。貴重な機会をいただきありがとうございました!
<番組概要>
番組名:〜DAIKIのInclusive Monday!〜『教科書では学べないこと』
放送日時:毎週月曜日 19:00〜20:55 (生放送)
パーソナリティ:DAIKI、ARISA
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