市町村内の地名をさらに区分する単位として使用される「丁目」。
すでに江戸時代初期から使用されていたことが確認できる、日本人にとってなじみ深い言い回しだが、今SNS上で注目を集めているのは「最大の丁目」。
きっかけになったのは地図情報会社の国内最大手として知られる株式会社ゼンリン(@ZENRIN_official)公式Xアカウントが紹介した
「同僚『〇丁目の数字が一番大きいところってどこなんですか?』
マジメな同僚『帯広市にある42丁目が最大かと...』
マジメじゃないわたし『400,006丁目』」
|
|
というやりとり。
5丁目や6丁目くらいならよく聞くが、まさか400006丁目とは?これはまんざら出鱈目ではなく、石川県金沢市の「四十万(しじま)」という実在地名をもじったギャグなのだ。この地名は阿弥陀如来が百済の国から来た際「四十万里もある遠いところだ」と言ったことが由来とされるが、まさか阿弥陀如来も1400年を経て自分の発言がギャグにされるとは思ってもみなかっただろう。
ゼンリンの公式X担当者に話を聞いた。
ーー四十万の地名を知った経緯は?
担当者:当アカウントでは、地図データを取り扱う社として、おもしろい地名や交差点名などを紹介したり、地域差などを地図にしたりして、「地図を読む楽しさ」をみなさんにお伝えをしています。そのため、日々当社の地図を見るなどして知識を吸収しています。ずいぶん前ですので定かではありませんが…四十万を初めて知ったのは「難読地名」経由だったと思います。
|
|
ーー大きな反響がありました。
担当者:「地元を紹介してくれてありがとう!」とお声をいくつかいただきましたが、たいへんうれしいお言葉です。なるべく全国津々浦々ご紹介しようと心がけながら日々ネタ探しをしております。ぜひご自身ゆかりの地が登場しましたら、コメントなどいただけたら幸いです。
◇ ◇
SNSユーザー達から
「世を忍ぶ仮の住所みを感じる」
「石川県金沢市四十万(しじま)だなこれ。地元民でないとなかなか読めない。B級グルメ・かぶらずしの名店があります ゼンリンさん、取り上げてくれてあざーす。」
「京都の東山区本町も二十二丁目?まであた気がするけど、上には上があるんですねぇ」
|
|
など数々の驚きの声が寄せられた今回の投稿。読者のみなさんは数の大きな「丁目」をどれくらいご存じだろうか?
お話にもあったが、ゼンリン公式Xアカウントでは日々、地図好きや地理好きにはたまらない情報を発信中。ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
株式会社ゼンリン 会社概要
本社所在地:福岡県北九州市戸畑区中原新町3番1号
(まいどなニュース特約・中将 タカノリ)