【根岸S・シルクロードS】新興勢力が加わった面白い顔ぶれ GIのタイトルへ先手打つのは/長岡一也

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2025年02月01日 12:00  netkeiba

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長岡一也さん(フリーアナウンサー)
【長岡一也=コラム「競馬白書」】

◆ダート重賞初挑戦のフリームファクシに期待

 この先にあるGIのタイトルを目標に戦う根岸SにシルクロードS。新興勢力が加わりどうセレクトするか面白い顔ぶれだ。

 ダートの根岸Sは、この10年の勝ち馬からモーニン、ノンコノユメ、モズアスコット、レモンポップの4頭がフェブラリーSを勝っている。いずれも速いタイムで勝っていて、これは本番の目安になると考えていいだろう。

 それと一番人気馬が6勝、2着2回と手堅いのも目立っているが、いずれも前走の走りが目を引いているという共通点があった。ステップ別では武蔵野S、チャンピオンズC、カペラS組が多くの連対馬を出している。

 さらに加えれば、東京コースだから最後の長い直線で上位の脚を使えなければ、好走はかなわない。

 これらの事柄を吟味すれば、自ずと人気馬に目が行ってしまうのだが、有力馬の中には次が本番と思っているものもいるだろうから、そのスキをつく伏兵の存在をさがすのがこのレースの醍醐味ではないだろうか。

 その典型と言える一頭がフリームファクシではないか。3歳時にきさらぎ賞を勝っているが、昨年暮からダート路線に転向し、初ダートが中京の1400米で、59キロの斤量で4馬身差で快勝、2戦目は距離1800米に戸惑って7着に終ったが、前走は再び中京の1400米にもどって3馬身差の圧勝と、適性を感じさせた。

 芝ではスピード負けするところがあったが、ダートではしっかり折り合えて力強く走っている。ダートでは初重賞だが、この3戦の59キロにくらべ57キロで戦えるのも有利に働くだろう。

 それともう一頭が、コスタノヴァを。昨年11月の武蔵野Sは左目の外傷で回避し、ここが久しぶりの実戦になるが、東京のダートでは4戦4勝、同じ舞台で1分21秒台で勝って上がり3ハロンで優秀な時計をマークした点は、ここで勝てる資格が十分あると考えられる。

 リピーター組からは、昨年3着だったサンライズフレイムを。昨年はスローペースにはまってしまい、力を出せなかったと見ている。前走3着が斤量59キロ、今回の57キロなら馬券圏を外していない戦績そのままに力を出し切れると見ている。

 シルクロードSは、やはりハンデを気にせざるを得ない。京都内回りの1200米は内目の進路を取る先行有利で、開幕週だということを考えピューロマジックのスピードに期待する。最後の直線が平坦というのも有利で実績もある。

 前走の淀短距離Sで4番手から力強く伸びて勝ったソンシの適性にも注目したい。どうしても賞金を加算して高松宮記念へという熱い思いを持って出走してくる。

 そしてもう一頭が4歳になって急成長を見せたクファシルを。昨年6月の函館から4戦全て1200米を走って、4戦3勝2着1回と好走を続けてきた。祖母にエアグルーヴという良血で、ハンデ面でも有利なのがいい。

 時計がかかった場合は、可能性が高まる。

「これならば 大きなチャンス もしかして」

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