来週も北海道は日本海側を中心に積雪が増えそう

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2025年02月01日 15:05  日本気象協会

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日本気象協会

来週も北海道は日本海側を中心に積雪が増えそう

低気圧の通過や強い冬型の気圧配置により、今週の道内は日本海側を中心に積雪の増えた所が多くなりました。冬型の気圧配置は明日(2日)にかけて弱まる見込みですが、日本海側では局地的な大雪に注意が必要です。また、この先一週間も雪の降る所が多くなる予想で、日本海側では積雪の増える所が多くなるでしょう。



●1月最後の3日間で積雪が一気に増加


先月(1月)28日〜29日にかけて低気圧を含む気圧の谷が通過した後、北海道付近は冬型の気圧配置が強まり、日本海側やオホーツク海側で雪の降った所が多くなりました。29日から31日にかけての3日間で降った雪の量は、空知地方の石狩沼田と芦別でともに74cm、滝川で68cm、後志地方の小樽で61cmなどの大雪となり、札幌でも43cmとまとまった雪となりました。札幌では1月17日に10cmの雪が降って以降、24日に4cmの降雪を観測したのみで、雪の降らない日が続いていましたが、久しぶりの降雪に除雪作業をする人の姿が多く見られました。

これらの影響で積雪も日本海側を中心に増加した所が多くなり、札幌では1月28日24時に22cmだった積雪が31日24時には56cmと3倍近くに増加しました。これまで雪が少なく、歩行や車の走行が冬としては楽に過ごせた札幌市街地ですが、今回の降雪で車道脇に積まれた雪の山により、人や車の動きが見づらくなっている箇所もありますので注意してください。

今日(1日)から明日(2日)にかけて北海道付近の冬型の気圧配置は緩む見込みですが、日本海側では後志地方を中心に日本海上から流れ込むやや活発な雪雲が今後もかかる見込みです。これから明日昼頃にかけて局地的に30cm前後の大雪となる恐れがあります。大雪による交通障害に注意して下さい。


●4日(火)〜5日(水)は低気圧の通過により太平洋側で大雪の恐れ


週明け3日(月)には日本海から低気圧が近づき、4日(火)〜5日(水)にかけて発達しながら北海道付近を通過するでしょう。この影響で4日〜5日は道内広く雪が降り、現状の見込みでは特に太平洋側で雪の量が多くなると予想されます。また、低気圧の接近・通過に伴って気圧の傾きが大きくなり、強い風を伴ってふぶく所も多くなるでしょう。大雪やふぶき、湿った雪による着雪やなだれなどに注意が必要です。最新の天気予報、気象情報に留意して下さい。


●週後半は冬型の気圧配置に 日本海側で積雪が増えそう


低気圧の通過後は、6日(木)や7日(金)など冬型の気圧配置となって、日本海側で雪が降りやすくなるでしょう。冬型の気圧配置の強まりや上空の寒気によっては雪の降り方や風が強まり、沿岸を中心にふぶいて見通しの悪くなる恐れがあります。また、山間部を中心にまとまった降雪となり、積雪の増加する所も増えそうです。

1月に中旬から下旬には気温が上がり、雪の降らない日も多くなった道内ですが、もうしばらくのうちは冬らしい天気が続きそうです。



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