巨人・田中将大「大きく違います」投球フォームの改良 久保コーチ「もう少しシンプルに動こうと」

26

2025年02月01日 19:54  ベースボールキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

ベースボールキング

巨人・久保康生巡回投手コーチと田中将大投手(撮影=ニッポン放送・洗川雄司アナウンサー)
 巨人の宮崎キャンプ初日は朝から強い雨に見舞われ、室内のひなた木の花ドームで練習がスタートした。

 背番号11。真新しいジャイアンツのユニフォームに袖を通した新加入の田中将大投手は、調整を一任されているS班。そのキャンプ初日は、名伯楽・久保康生巡回投手コーチによるマンツーマン指導だった。

 ブルペンでのネットスローやマウンドの傾斜を逆に使って体重移動を意識しながらの投球など、身振り手振り、時には一緒にカメラでフォームを確認するなど、指導は1時間超。昨季、菅野智之投手を両リーグ最多15勝を挙げる復活へと導いた久保コーチの「魔改造」が田中将に施された。

 新天地で取り組む投球フォームの改良。「気持ちというか、見た目も変わるだろうし、自分が投げている感覚とか、そういったものはもう…だいぶ違いますね。大きく違います」と話した田中将。

 「昔は自然とできていた部分が、どんどん少しずつ、少しずつ崩れていって、いま大きなズレになっていっていると自分の中ではそう思っているんで」と自らのフォームへの問題意識を持っていたことも明かした。

 「大きくガラっと変えようとしているんで、大きな違いを感じていますけども、うまく投げられるときの感覚はすごくいいので何とかものにしたいなという気持ちでいます」と話し、久保コーチの指導を受けたキャンプ初日を「良かった。いい一日だったと思います」と笑顔で振り返った。

 報道陣の取材に応じた久保コーチは、田中将のフォーム改良への着手について、「(過去)肘の故障もありましたんで、もう少しシンプルに動こうと。今までの動きを度外視して」と、『身体をシンプルに使う』ことを初日の指導のつかみとしたことを明かした。

 「反対に身体をたくさん使おうと、もっと下半身をどっしり使おうとかというところにはめ込んでいくと、重心が段々落ちてしまって、手が使えなくなって、手が遊んでしまって、ひずみが出てくる」と久保コーチは説明する。

 きょうの田中将への指導の中では、『身体の動きがシンプルになるから』ということで「手首を固めてみた」のだという。「手首を柔らかくリラックスして使いたいということだと手がブラブラしてしまって、自転車のチェーンが外れたような状況から力を入れてしまうんで手が外れてしまう。しっかり前でリリースしたいときに手の関節が外れてしまう」とその意図を説いた。

 初日の田中将の様子を振り返って「もっとバタバタとなるんじゃないかと思ったんですけども、すんなり、ある程度スムーズでした。これだけの経験と技術を持っているんで、こういう風に良くなりたいというポイントのつかみがすごく両者としては早かったですね」と話した久保コーチ。

 フォーム改良の先を見据え、名伯楽は次のように述べた。「勝ってほしいんですよ。形だけではなくてバッターはどうやられると嫌なんだ、どういうボールをどういうタイミングで投げると、見づらいんだ、バッターの近くでボールを放せるんだ、というところに落とし込んでいっている。バッターと対戦して勝てるという要素を含んだピッチングにしたい」。日米通算200勝まであと3勝。田中将と久保コーチ、二人三脚の宮崎キャンプが始まった。

(取材・撮影=ニッポン放送アナウンサー洗川雄司)

このニュースに関するつぶやき

  • ポンコツのスクラップなんだから何しても同じ、惨めな現役最後の年になるだろう
    • イイネ!0
    • コメント 0件

つぶやき一覧へ(15件)

ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定