フィギュアスケート男子で4大陸選手権(18〜23日、ソウル)代表の三浦佳生(かお、19=オリエンタルバイオ/明治大)が、米旅客機衝突事故について悲痛な思いを明かした。
1日、西東京市・ダイドードリンコアイスアリーナでアイスショー「明法オンアイス」の前に取材対応。1月30日発生の事故で亡くなったスペンサー・レーンさん(16=米国)と交流があったと明かし「言葉が出ないです」と神妙に語った。
五輪選手などを輩出した名門ボストン・スケートクラブ所属のレーンさんは、カンザス州ウィチタで全米選手権後の育成年代の合宿に参加。インスタグラムにも「新しいことをたくさん学ぶことができた。たくさんの素晴らしい人たちに出会えた」などとつづっていた。その帰路で軍用ヘリコプターとの空中衝突に巻き込まれた。
三浦は22年10月のグランプリ(GP)シリーズ・スケートアメリカで「あなたのファンです」とサインを求められたことがあり「とてもキラキラした目をしていたのでよく覚えています」と回想。競技歴約3年ながら、大技4回転ジャンプを跳んでいたという。「すごく成長スピードが早くて、とても才能があったと思います。本当にスケートが好きなんだという印象がありました」と、SNSなどでも気にかける存在だった。
それだけに突然の訃報には「すごく驚いた」と胸を痛めた。「本当にショックで。交流のある方がこういう目に遭って。自分は実感が湧かないです。本当に…」。そこから約8秒沈黙し「言葉が出ないです」と沈痛な面持ちで続けた。
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「まさか身近な人がこうなるとは。スケートファミリーとして本当にショックです」
約3分の応答で「ショック」と8度口にしながら、胸の内を明かした。
AP通信は、少なくとも14人のフィギュア関係者が犠牲になったと報じている。複数の海外メディアによれば、94年に千葉・幕張メッセで開催された世界選手権ペアで優勝した元ロシア代表のワジム・ナウモフさん(55)とエフゲニア・シシコワさん(52)夫妻も含まれているという。【藤塚大輔】
○…23年世界選手権代表の渡辺倫果(22=三和建装/法政大)も「明法オンアイス」の前に取材に応じ「ショックです」と神妙な表情を浮かべた。「全米選手権が終わった後の合宿に参加するくらいの有望な選手が亡くなられた。アスリートとしてではなく、1人の人として心が痛みます」と思いを口にした。
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