鳥取県のある河川でカニカゴを使ったモクズガニの捕獲に挑戦した結果がYouTubeに投稿されました。動画は、記事執筆時点で12万回以上再生されています。
動画を投稿したのは、エサ釣りからルアー釣りまでさまざまな釣りの様子を公開しているYouTubeチャンネル「ぬこまた釣査団」。以前には、特別な許可を得てマグロ養殖いけすの“横”で釣りをして話題になりました。
今回は、鳥取県で2泊3日の釣行を予定し、名物のカニで郷土料理「がんちゃ汁」を作りたいと考えているそうです。狙うカニは、ツガニなどとも呼ばれる「モクズガニ」。なお、鳥取県では8月1日〜9月25日の間、一部区域でカニカゴによる採捕が禁止されています。
関東ではカニカゴを使えないところが多いそうですが、向かった先の河川ではカニカゴを使ってカニをとることに問題はないとのこと。モクズガニをはじめとした生物を採取する際は、その場所における魚種、漁具、期間を都度調べるようにしてくださいね。
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しかし、カニカゴを使ってモクズガニをとっても問題ないとはいえ、大きな河川のどこを狙えばいいのか想像もつきません。さらに、あまり情報が出回っていないことから、手探りでカニの居場所を探っていきます。
購入してきた3つのカニカゴそれぞれに、スーパーで購入してきたエサの小イワシと重し代わりの小石をセットし、カニがかかるまで待つことにしました。このカニカゴは、狭い入り口から中に入るとカニが自力で外に出られない仕組みになっているそうです。
カニカゴを設置したのは、河川の河口付近。この場所を選んだ理由は、モクズガニの生態にあるとのことです。
モクズガニは基本淡水で暮らすカニですが、産卵期には河口に下り、稚ガニは海で育ってある程度すると川に上る……というサイクルを繰り返すといいます。ちょうど産卵期であったため、下ってきているのではと考えて河口付近を選んだのだとか。
しかし、設置から1時間半〜2時間ほど経過した16時ごろにカニカゴを引き上げましたが、残念ながらモクズガニの姿はありませんでした。
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翌日の朝8時、前日の夕方に設置したカニカゴを引き上げてみると……1つ目のカニカゴに大きなモクズガニが入っていました。2つ目と3つ目のカニカゴには何も入っていませんでしたが、まず1匹捕獲できたことがうれしいですね。
その後はカニの巣窟を求めて、場所を“新規開拓”することに。消波ブロックの隙間に1つカニカゴを仕掛け、上流を目指しつつ新たに購入した大きなカニカゴ1つを含めた計4つのカニカゴを仕掛けました。
18時ごろになり、仕掛けたカニカゴを引き上げてみることにします。1つ目のカニカゴには何も入っていませんでしたが、カニカゴを設置しておいた場所の近くにカニの姿がありました。素手で捕獲して「カニカゴとは」となりつつ大きなカニカゴをチェックしましたが、残念ながら何も入っていませんでした。
3日目の朝5時。カニカゴを引き上げてみると、小さなカニカゴにはカニが2匹入っていました。さらに、大きなカニカゴを引き上げてみると……なんということでしょう、そこにはとんでもない数のカニの姿があったのです。大きなカニカゴに入っていたカニの数は……驚異の15匹でした。お思わず「うそでしょ!」「ザックザクっすね」と大興奮です。これはすごい!
最初はどこでとればいいか見当もつきませんでしたが、最終的にカゴを4つ用意して何度も挑戦を繰り返した結果、カニカゴのイメージをつかんできたようです。しかし、乱獲しても仕方がないため大きなカニを選んで持ち帰り、調理することにしました。
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そして帰宅し、早速カニ汁を作っていくことにしました。生のカニをミキサーで粉々にしてザルで殻などをこし、それをベースにみそ汁を作っていくそうです。
カニをこした汁を加熱していくと、カニの身のタンパク質などがふわふわと凝固し始めました。そこにネギやカニみそを入れたら、鳥取県の郷土料理「がんちゃ汁」の完成です。さらに、白米にカニの脚を入れて炊いたカニ飯と蒸しガニを作ったら、カニづくしのぜいたくなメニューが出来上がりました。
カニ汁はカニのだしが濃く、ふわふわした部分は見た目も食感も卵のようですが味はカニで、とてもおいしかったとのこと。カニ飯はカニを入れすぎて上手に炊けていませんでしたが、蒸しガニのカニみそは濃厚かつマイルドで食べやすかったそうです。
試行錯誤の末に“カニマンション”を引き当てる結果となり、コメント欄では「久しぶりに動画見てて声出た。すごい」「めちゃめちゃ美味しそうです」といった感想や、「自分のとこはカニカゴ使えないので、河口の磯場で素手で採取してます……」といったモクズガニに関する情報が寄せられています。
YouTubeチャンネル「ぬこまた釣査団」では、他にも釣りの様子を多数公開中です。また、Xでも釣りに関する情報を発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「ぬこまた釣査団」
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