プレミアリーグ第24節が2月1日に行われ、ボーンマスとリヴァプールが対戦した。
ここまで22試合を消化したリーグ戦で16勝5分1敗を記録し、勝ち点「53」の首位に立つリヴァプール。アルネ・スロット監督の下で無類の強さを見せる同クラブが、公式戦12試合無敗を維持する“好調”ボーンマスと敵地で激突する。リヴァプールは先月29日開催のチャンピオンズリーグ・PSV戦で痛恨の白星を献上。今季初の連敗危機のなか迎えた一戦で、日本代表MF遠藤航はサブスタートとなった。
試合は立ち上がりから激しく攻守が入れ替わる一進一退の展開に。そんななか、20分にボーンマスが決定機を作り出す。敵陣右サイドでダンゴ・ワッタラがこぼれ球を回収し、中央でフリーとなっていたジャスティン・クライファートに横パス。流れるようにボックス左角のアントワーヌ・セメニョへと配球する。巧みなタッチでボールをキープすると、左足に持ち替えてニア上を狙ったシュートをお見舞い。しかし、強烈な一撃はクロスバーに嫌われた。
それでも30分にリヴァプールが均衡を破る。自陣左サイドでパスを受けたアンドリュー・ロバートソンが前線にロングフィード。裏へと抜け出したコーディ・ガクポが背後から迫る相手と交錯し、ペナルティエリア内で転倒する。当初レフェリー陣はオフサイドと判断したものの、VARの介入によって判定はPKに変更。キッカーを務めたモハメド・サラーがゴール右下に決め切り、アウェイチームが先制した。
反撃を狙うボーンマスも、37分に自陣でのボール奪取からロングカウンターに移行。左サイドに張ったセメニョに大きく繋ぎ、ドリブルで運んでリヴァプールのゴールに迫る。外側を回るケルケズ・ミロシュへとパスを送り、ワンタッチでゴール前に折り返しを供給。相手選手に触れて軌道が変わったボールをブルックスがダイレクトでネットに突き刺すが、判定はオフサイドで得点は取り消された。
後半もインテンシティの高いオープンなゲームが続き、各所で激しいデュエルが連発する。70分にはボーンマスにビッグチャンスが訪れる。味方のロングボールをクライファートが最前線でキープし、右脇を駆け上がるマーカス・タヴァーニアーへと横パス。斜めに切り込みながら左足を振ると、弾丸のようなミドルシュートが左ポストに直撃する。跳ね返ったボールはゴール前でフリーとなっていたクライファートのもとへ。だが、ミートできずに無人のゴールへと決められず、ボーンマスが決定機を逃した。
すると、75分に再びサラーがスコアを動かす。リヴァプールが自陣ペナルティエリア手前でのボールカットからカウンターに転じ、途中出場のダルウィン・ヌニェスが左サイドのルイス・ディアスにスルーパス。ドリブルで運びながらボックス手前のカーティス・ジョーンズに繋ぎ、ペナルティエリア右角で待つサラーへとボールがわたる。マーカーと対峙した状況で左足を振ると、狙い澄ましたシュートがサイドネットに一直線。圧巻のコントロールショットで追加点をマークした。
終盤の88分には遠藤がピッチに送られ、そのまま2点のリードを守り切ったリヴァプールが敵地で快勝を収めた。次節、ボーンマスは15日にアウェイでサウサンプトンと対戦。リヴァプールは12日にアウェイでエヴァートンと対戦する。
【スコア】
ボーンマス 0−2 リヴァプール
【得点者
0−1 30分 モハメド・サラー(PK/リヴァプール)
0−2 75分 モハメド・サラー(リヴァプール)