「ポケモン」「遊戯王」などのトレーディングカードが若い世代で盛り上がる中、100円ショップが手掛けたカードにハマる大人が続出。一体ナゼ?
【写真を見る】大ヒット「100均トレカ」に大人もハマるワケ【THE TIME,】
若い世代で空前の「トレカブーム」1月24日金曜日ー。朝9時の秋葉原では…
番組ディレクター:
「30人以上の行列ができています!」「こちらにも行列が!」
開店前の店々の前で列をなしていたのは、若者たちや親子連れ。
そのお目当ては、この日発売の「ポケモン」の新作トレーディングカードです。
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トレーディングカード、通称“トレカ”とは、イラストや写真が印刷されたカードのことで、集めて鑑賞したり、友達と交換して遊ぶもの。
また、カードにはそれぞれ数字や役割が設定されているので、対戦型のカードゲームも楽しむことができます。
中学生男子:
「ワンピースとかポケモンとか集めて、1000枚ぐらい持っている」
20代男性:
「300枚ぐらい持っているけど、まだ少ない方」
そして、『ディズニー』のトレカも日本初上陸!
「ディズニー・ロルカナ・TCG日本語版 THE FIRST CHAPTER 物語のはじまり」(1パック6枚入・330円/1月25日発売)は、映像作品のシーンなどをオリジナルで書き下ろした200種類以上のカードを収録。
世界で“10億枚以上売れた”トレカが、早くも話題になっています。
国内のトレカ市場は、【2013年度:約929億円】⇒【2023年度:約2774億円】と、急拡大。(※出典:一般社団法人 日本玩具協会)
ブームの勢いは100円ショップにも広がっています。
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『ダイソー』では、虫をテーマにしたトレカ「蟲神器(むしじんぎ)」を販売。
カブトムシやクワガタなど昆虫のイラストが描かれたカードは350種類以上で、2022年の発売以来、累計販売数“800万パック超え”の大ヒットとなっています。
人気のワケは、まず「値段」。
一般的なトレカのスターターセットは、50〜60枚セットで500〜1500円前後(※番組調べ)ですが、「蟲神器」は“50枚入りで110円”と、かなりリーズナブル。
さらに、カードには昆虫の生態についての解説が書かれているので、“遊びながら学べる”トレカとして子どもたちから熱い支持を得ています。
ただ、ハマっているのは子どもだけではありません。
とある日曜日。東京の府中市立中央文化センターをのぞいてみると、多くの人がテーブルを囲み「蟲神器」で遊んでいます。
「3コストで”エダナナフシ”出します」
「6コストで“サカダチコノハナナフシ”出します」
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と、子どもにまじってカードゲームに熱中しているのは、大人たち。
東京・墨田区のイベント会場でも、遊ぶ人の7割が20代以上の大人です。
40代男性:
「子どもきっかけで『お父さん一緒にやろう』と。そこから家族のコミュニケーションと信頼ができている」
20代女性:
「カードゲームは“敷居が高い”けど、ダイソーで売っているなら値段も安いし、『見かけたから買ってみようかな』と」
大人もハマる理由の1つとして、「蟲神器のルール」を挙げるのは、トレカブームに詳しい専門家です。
トレカ専門家・後藤寛さん:
「昨今のカードゲームは、ルールが複雑になっている一方で、蟲神器は“ルールがシンプル”なので、子どもと大人が一緒に遊べるコミニュケーションツールとしても需要が高い」
さらに、「イベントの数が多い」ことも人気の理由。
後藤さんによると、カードゲーム人気を受け“抽選で当たらないと参加できない”大会も増える中、蟲神器は<公認サポーター制度>があり、一般の人でも申請すれば主催者として大会の開催OK。
様々な特徴あるイベントが定期的に開かれているので、自分にあったイベントを見つけやすいと注目され、いまや全国で4000回以上開催されているといいます。
イベント参加・20代男性:
「社会人になると、他の人とのつながりが減る。イベントが色んな所で開催されているので、色んな人と仲良くなれる」
大人もハマるトレカブームは、まだまだ続きそうです。
(THE TIME,2025年1月31日放送より)