あまりにも義姉の存在が感じられないので、私は「もしや結婚はウソなのでは……?」と少し不安に思いました。母にも聞いてみると、「写真は見た」とのこと。しかし……。
母がLINEで兄から受け取った写真は、「兄と義姉が婚姻届の上で結婚指輪をはめた手を並べて撮ったもの」でした。
この写真だけでは、義姉の顔はもちろん、どんな人なのかも全くわかりません。しかし母は兄が離婚してしまうことを恐れ、兄夫婦にかなり遠慮しているようです。
兄は小さい頃から人見知りで、進学や就職が思うようにいきませんでした。母にとって、兄はずっと心配の種だったのです。兄の結婚を諦めていた母は、自分や私が前に出ることで、兄の結婚がダメになるのを過度に心配しているようでした。
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母の気持ちはわからなくはないけど、少し勝手な気もします。「兄夫婦の会いたくない気持ちを尊重しつつ、困ったら助ける」というのは、私たち夫婦に何のプラスにもならない不公平な話に聞こえてしまうからです。
電話で兄に食い下がると、仮装した義姉と兄のツーショット写真が送られてきました。
兄の言葉からは義姉の人付き合いの苦手さや、兄が義姉を大切に思っている気持ちが伝わってきました。
「家族になったんだから1度くらい会うべき」という私の価値観は、あくまで数ある価値観のうちのひとつ、ということでしょう。
義姉を知りたいという気持ちと、兄が幸せであればムリに知る必要はないという思いが交錯していますが、今のところ、兄の選択を尊重するべきだと感じました。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・rollingdell 作画・Ponko 編集・海田あと