アメリカ・ワシントン近郊で旅客機とヘリコプターの衝突事故が起きた際、管制塔内で表示されていた旅客機とヘリコプターの高度が異なっていたことが明らかになりました。
旅客機とアメリカ軍のヘリコプターが衝突・墜落した現場では、これまでに41人が遺体で見つかっていて、捜索が続けられるとともに、機体の引き上げに向けた作業も進められています。
こうした中、事故を調査する運輸安全委員会は、旅客機のフライトレコーダーとボイスレコーダーから得られた一部のデータなどを公表しました。
事故の直前、管制官はヘリコプターに対し「旅客機が見えるか?」と尋ね、その後、旅客機の後ろを通るように指示を出していましたが、衝突に至りました。
衝突時の旅客機の高度は、管制塔内のモニターの表示と旅客機のフライトレコーダーの記録で地上325フィート、およそ99mでしたが、ヘリコプターの高度は当時、管制塔内のモニターに200フィート、およそ61mと表示されていたということです。
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運輸安全委員会は、なぜ異なる高度が表示されていたのか、さらに調べを進めるとしています。
今回の事故では、軍のヘリコプターが認められた高度200フィ―トよりもはるかに高い位置を飛んでいたとトランプ大統領が明らかにしています。