チェルシーで構想外のチルウェル…クリスタル・パレスがレンタルでの獲得に関心か

　移籍市場の閉幕が迫るなか、日本代表MF鎌田大地を擁するクリスタル・パレスは、チェルシーに所属するイングランド代表DFベン・チルウェルの期限付き移籍に関心を示しているようだ。1日、イギリスメディア『アスレティック』が報じた。

　クリスタル・パレスではチェルシーからの期限付き移籍で加入していたイングランド代表DFトレヴォ・チャロバーが早々に呼び戻され、モロッコ代表DFシャディ・リアドが前十字じん帯断裂で離脱中。左サイドバックも元イングランド代表DFタイリック・ミッチェルのバックアッパーも手薄なことから、チェルシーで構想外となっているチルウェルに白羽の矢が立ったようだ。

　なお、チルウェルはチェルシーで最も給与が高い選手の一人。クリスタル・パレスが同選手をレンタルで獲得する場合、給与の一部を負担する必要がありそうだと『アスレティック』は指摘している。

　現在28歳のチルウェルはレスターの下部組織出身で、2015年10月にトップチームデビュー。同クラブで公式戦通算123試合に出場し、2020年夏に移籍金4500万ポンド（約86億5000万円）＋ボーナス500万ポンド（約9億6000万円）でチェルシーに完全移籍した。

　チェルシー加入後は度重なる負傷離脱があるものの、左サイドバック（SB）やウイングバック（WB）を主戦場にここまで公式戦通算107試合に出場し、9ゴール12アシストを記録している。

　しかし、今シーズンから就任したエンツォ・マレスカ監督の採用する戦術の影響からSBとしての序列が大幅に低下。プレミアリーグでは登録メンバー入りしたものの、ここまでベンチ入りもできず、出場ゼロ。UEFAカンファレンスリーグ（ECL）の登録メンバーからは外れ、公式戦出場はカラバオ・カップの1試合で途中出場したのみとなっている。