■日本カーリング選手権 1次予選リーグ ロコ・ソラーレ 5−7 北海道銀行(2日、神奈川・横浜市)
3月に韓国で行われる世界選手権の出場権獲得を兼ねたカーリングの日本選手権が開幕した。2022年北京オリンピック™銀メダルのロコ・ソラーレは、前回大会準優勝の北海道銀行に5−7で敗れ、開幕戦黒星スタートとなった。
五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレは、前回の日本選手権では2次リーグ敗退。今大会で4位以下になると、ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪への道は断たれる。その大事な大会の初戦でロコ・ソラーレは1エンド、北海道銀行に1点を先制される。続く2エンドではスキップ・藤澤五月(33)が最後の一投で、相手のストーンを弾き出し2点を獲得し逆転に成功する。
3−2とロコ・ソラーレの1点でリードで迎えた5エンド、藤澤は7、8投目でダブルテイクアウトを狙うが、相手ストーンを一つしか弾き出せず天を仰ぐ。北海道銀行に2点を奪われ、3−4と逆転される。続く6エンド、ロコ・ソラーレの1投目は、ストーンがハウスまで届かず、途中で止まってしまう。有利と言われる後攻で相手に1点を取られ、3−5と北海道銀行に2点のリードを許す。
7エンド、ハウスの中心には相手のストーンが2つ。重圧のかかる場面で藤澤の最後の一投は、相手ストーンの合間を縫い、No.1ストーンとなって4−5と1点差に詰め寄る。そして両チーム1点ずつ取り合い迎えた最終10エンドも北海道銀行に得点され、ロコ・ソラーレは敗れ大事な初戦を落とした。
|
|
スキップの藤澤は「結果としては負けてしまったんですが、内容としてはそこまで悪くなく、チーム全員の調子としてはいい形で試合ができたので、初戦にしてはいい収穫のあった試合だった」と初戦を振り返った。
約2000人の観客が詰めかけた中での戦いに「やっぱり観客がいる中でのプレーっていうのは、歓声だったり応援の声だったりっていうのが、私たちのプレーにもすごくプラスに影響してるんだなっていうのを感じた」と話し、「きょうの試合も緊張するかなと思ったんですけど、観客の皆さんが緊張をほぐしてくれたというか、いい雰囲気作りをしてくれたので、明日以降も皆さんのパワーを借りながら試合ができたらなと思います」と、次戦を見据えた。
【日本代表選考条件】
1:2024年日本選手権優勝チーム
※SC軽井沢クラブ(女子)北海道コンサドーレ(男子)
2:2024年世界選手権出場チーム
※SC軽井沢クラブ(女子)北海道コンサドーレ(男子)
3:2025年日本選手権優勝チーム
4:2025年世界選手権出場チーム
5:2025年日本選手権大会直前(決勝戦開催日の3日前時点)の世界チームランキング最上位、かつ2024年または2025年の日本選手権のいずれかで3位以内
【ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪出場条件】
2024年、2025年の世界選手権大会で獲得したポイントの最上位7チームとオリンピック最終予選最上位2チーム。開催国のイタリアを含む計10チーム。