トッテナムは2日、RCランスからオーストリア代表DFケヴィン・ダンソを獲得したことを発表した。背番号は「4」に決定している。
労働許可証の認可が必要となっているものの、ダンソは今シーズン終了までとなるレンタル移籍でトッテナムに加入し、契約には今夏に完全移籍となる買い取り義務条項が付随していることも明らかになっている。なお、買い取り金額は明らかになっていないが、イギリスメディア『BBC』などによると、2100万ポンド(約40億円)に設定されているという。
現在26歳のダンソは、レディングやMKドンズなどの下部組織に所属した経歴を持ち、2014年1月にアウクスブルクの下部組織に移籍した。2017年3月にトップチームデビューを果たし、リーグ戦に出場したクラブ史上最年少選手になると、その後はサウサンプトンやデュッセルドルフなどへのレンタル移籍を経て、2021年8月からRCランスでプレー。今シーズンはここまで公式戦14試合に出場していた。
今シーズンのトッテナムは負傷者が続出していることも影響して、プレミアリーグでが現在暫定16位に低迷。オランダ代表DFミッキー・ファン・デ・フェンは先日復帰したものの、アルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロが離脱しているなか、ルーマニア代表DFラドゥ・ドラグシンも負傷してしまったため、センターバック(CB)の補強に動いていることが明らかになっていた。
当初は、ミランに所属するイングランド代表DFフィカヨ・トモリの獲得を狙っていたトッテナムだったが、同選手が残留を選択したため、交渉は破断。その後、ダンソやチェルシーに所属するフランス代表DFアクセル・ディサシにも関心を示していると見られていた。
なお、ダンソにはウルヴァーハンプトンからも関心が寄せられ、イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、今冬の移籍市場の大半で交渉を行っており、2日の朝にはメディカルチェックも予定されていたという。しかし、2月1日に行われたプレミアリーグ第24節のアストン・ヴィラ戦(○2−0)後に、同選手が遅れながら交渉を開始していたトッテナムへの移籍を決断したことがウルヴァーハンプトン側に伝えられたとされており、トッテナムはハイジャックする形で同選手の獲得に成功したようだ。