胎児の過剰な脂肪蓄積をまねく要因
1月17日、アメリカ国立衛生研究所(NIH)は、プレスリリースにて、妊娠初期の過剰な体重増加と子供の肥満リスクには関連性があると提唱した。
妊娠初期の過剰な体重増加は、胎児の腹部および上腕部に過剰な脂肪を蓄積させ、その結果、将来的な肥満リスクが増すという。なお、研究論文は「American Journal of Clinical Nutrition」に掲載されている。
妊娠初期の体重増加量と子供の肥満
研究チームが、観察的疫学研究「The NICHD Fetal Growth Study」を用いて妊娠前・妊娠中の体重、3D超音波検査(3Dエコー)を含むデータを分析したところ、妊娠初期の体重増加量が子供の腹部および上腕部の脂肪レベルに影響を与えることが示された。
妊娠初期に過剰な体重増加(2kg以上の増加)がみられた妊婦では、適切に体重が増加した妊婦と比べて子供の腹囲は大きく、内臓脂肪は多く蓄積されたという。あわせて、子供の上腕部の脂肪は厚くなった。
なお、妊娠中期ならびに妊娠後期の体重増加量が過度でなかったとしても、子供の腹囲と腕は妊娠後期まで太くなり続けた。
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これより、研究チームは、妊娠中の体重増加量に加えて体重増加のタイミングが、胎児の体重と脂肪量に関連していると結論付ける。出生体重の過剰な増加や巨大児リスク、将来的な肥満リスクを軽減するうえで、妊娠初期の体重増加量は重要な因子となる。
(画像はプレスリリースより)
NIH
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